【徳島県 祖谷温泉】和の宿 ホテル祖谷温泉:「プレミアム温泉」vol.43 石井宏子

2016.07.16

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神秘の泡に包まれる渓谷の谷へ

ふわっと硫黄の香り。深い祖谷渓谷の谷底まで専用のケーブルカーに乗ってゆっくりと下りていきます。さらに階段を下ってようやく入れる場所に露天風呂があります。わざわざ谷底までやってきてここで温泉に入る意味があるからです。源泉はこの谷底の川から湧いています。

そのすぐそばに露天風呂を作り、手を加えることなく100%の源泉をかけ流しにしています。源泉温度は38℃、ふんわりと温かい程度のぬる湯でじっくりと入るのが祖谷温泉流。とろんとろんのアルカリ性単純硫黄泉の優しい感触が、はるばる訪れてきた旅人を迎えてくれます。

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じっと動かず30秒、微粒子の気泡がびっしり

湯の落ちる場所からはしゅわしゅわと泡がはじけて、もやもやとその周りだけが薄濁りになっています。湯船の中を移動するのも大変なほど“とろんとろん”の温泉。

居心地の良い場所を見つけたら態勢を整えじっとぬる湯に身をゆだねて待つこと30秒。微粒子の気泡が肌をびっしりと覆う感動の瞬間です。新鮮な温泉に含まれるシルキーバブルが“神秘の泡”となって包んでくれるのです。温泉に含まれる硫黄成分で肌も体も血行が良くなり、ほかほかと温まってきます。

谷底温泉まではケーブルカーで5分ほど。温泉に入る人だけのための絶景散歩は、とても贅沢なアドベンチャーです。新緑や冬景色もよいのですが、ドラマティックな風景なら秋。色鮮やかに染まる紅葉の祖谷渓谷は圧巻です。

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