【京都市】「美山荘」京都の山中に佇む文人に愛された宿

2016.08.11

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宿坊を起源とする歴史ある宿

「美山荘(みやまそう)」は、京都市の北端に位置する花脊(はなせ)に佇む宿です。元々は花脊の大悲山「峰定寺(ぶじょうじ)」の宿坊として1895年に建てられたもので、1937年に料理旅館に改築。その際に、屋号を「美山荘」としました。のどかな里山の風景に包まれた母屋は、現在も宿坊時代の名残があります。凜とした空気が流れるその空間に、日本の侘び寂びを感じることができるでしょう。

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14組限定の特別な和の空間

本宿は母屋のある「山の棟」と、客室のある「川の棟」で構成されています。川の棟にある客室は全部で4つ。どの客室も落ち着いた和のしつらえとなっていますが、それぞれに意匠が異なります。例えば、「山椒」は吉野窓が配された草庵風のこぢんまりとした部屋、また「楓・岩つつじ」は広々とした部屋と月見台が特徴です。

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他にも、川に面した掘りごたつの縁を備えた「すもも」や、大きく開かれた1枚張りのガラス窓が特徴の「石楠花(シャクナゲ)」といった部屋があります。いずれの部屋も、外に広がるのは美しい京都の里山の風景。緑に包まれたその景色は、一日中眺めていても飽くことがないほどの魅力があります。

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山の棟に設けられた食事処「名栗の間」も注目です。名栗の間は囲炉裏型のカウンター席になっており、夕食・昼食時には目の前で料理が行われます。新鮮な食材が鮮やかに調理されていく様は必見です。

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