都内随一の華やかさ!今宵は、築地本願寺の盆踊りへ :「今宵も盆悩まみれ」 vol.20 佐藤智彦

2016.08.12

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都内でも「別格」の盆踊り!今年も築地にアツい夏がやってきた

地元、築地の方にとってはもちろん、我々盆オドラーにとっても築地本願寺での盆地元踊りは別格だ。それは東京の中心で開催される最大規模の盆踊りというだけでなく、厳かでありながら華やかな雰囲気、ここでしか踊れない曲の数々、そして美味しいグルメが楽しめる屋台など、すべての面で他の会場とは一線を画すクオリティを保っているからだ。そして、今年も築地にアツい季節がやってきた!

8月3日水曜から6日土曜までの4日間、今年で第69回を迎える【築地本願寺納涼盆踊り大会】が開催された。いったいどれほどの人間がこの日を指折り数えて待っていたことだろうか。

さて盆踊りの話題の前に、まずは築地本願寺の概要を押さえておきたい。

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新大橋通りに面した正門上に掲げられた提灯。嫌が応にも盆踊りムードが高まる

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盆踊り開始前の境内。既に屋台目当ての方で座席は満席に

築地本願寺は元和3年(1617年)浅草近くの横山町に浄土真宗本願寺派の別院として建立され、「江戸浅草御堂」と呼ばれながらも、明暦3年(1657年)の「明暦の大火」で坊舎を焼失。幕府の区画整理のため同地での再建が叶わず、代替地として用意されたのが八丁堀の海上だった。その状況の下、佃島の門徒が中心になって海を埋め立てて「地」を「築き」、「築地」という地名の由来となった。

延宝7年(1679年)、再建されて「築地御坊」と呼ばれるようになったものの、大正12年(1923年)関東大震災で本堂を消失。昭和9年(1934年)に帝国大学工学部教授・伊東忠太博士の設計により、現在の本堂が完成。日本では稀な古代インド様式の石造りが特徴の寺として、今では地元の方はもちろん、国内外数多くの観光客が参拝する名所として愛されている。

なお現在では浄土真宗本願寺派の直轄寺院となったことで、「築地別院」から「築地本願寺」と名称が改められ、本堂、石塀、三門門柱(正門・北門・南門)が国の重要文化財に指定されている。(以上参照:築地本願寺ウェブサイト)

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夕方から鳴り続ける大江戸助六太鼓の演奏。築地一体に祭りムードを高めている

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盆踊り初日、荘厳な本堂でしめやかに営まれる奉賛会法要。関係者はみな参列するため、この時間太鼓の演奏も中断する

築地本願寺での盆踊りは華やかな賑わいを見せるものの、本来の盆踊りである亡くなった方への追悼や供養といった意味も持ち合わせているため、毎年盆踊りの初日には本堂にて奉賛会の法要が行われる。急な階段を登った本堂は浄土真宗らしい荘厳さに満ちているが、パイプオルガンやステンドグラスもあり、キリスト教会のような椅子が並び、その空間にお香の薫りが漂う、なんともエキゾチックな魅力に溢れている。

8月3日水曜、今年も法要が行われた。雅楽の調べとお経、焼香、来賓挨拶と式典は進み、時刻は19時、いよいよ盆踊りの始まりだ!

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