夏のクライマックス!今宵は、郡上八幡の徹夜おどりへ:「今宵も盆悩まみれ」 vol.21 佐藤智彦

2016.08.19

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清流の町・岐阜県郡上八幡。今年も徹夜おどりの季節が到来!

築地本願寺での盆踊りがボクの盆踊り人生の出発点だとすると、明らかな転換点というか、深みにハマるきっかけとなったのが郡上(ぐじょう)おどりだ。

約400年の歴史を持つ郡上おどりは、徳島県の阿波踊り、秋田県の西馬音内(にしもない)盆踊りとならび、日本三大盆踊りの一つとされる。前者二つはいわゆる「連」や決まった踊り手が踊る様を鑑賞する踊りであるのに対し、岐阜県の「郡上おどり」は誰もが踊りの輪に参加できる点が大きな違いだろう。郡上八幡城主・青山公の江戸下屋敷が現在の東京・青山の地にあった所以で、毎年6月最後の金曜・土曜の二日間、東京・青山にて【郡上おどりin青山】が開催されることは以前記載したとおり

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郡上八幡の町の中心を流れる吉田川。どの景色も美しい自然を感じる 

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町の玄関口・郡上八幡駅に到着した長良川鉄道の観光列車「ながら」 

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日本一の消費量といわれる下駄。近年地産の桧を使ったものや、シルクスクリーン印刷で作られた鼻緒など、若手デザイナーの感性による新しいものづくりも特徴となっている 

さて郡上おどりといえば、毎年7月上旬の「発祥祭」を皮切りに、9月上旬の「おどり納め」までの計32夜にわたり、町中の場所を変えて踊りが開催される「日本一長い盆踊り」でもある。そのクライマックスであり、日本中の踊り助平たちが一斉に小さな町を目指すのが、8月13日から16日までの四日間開催される「徹夜おどり」だ。

この徹夜おどりに参加したことこそ、ボクが盆オドラーとして覚醒したきっかけであり、郡上おどりこそ自分のライフワークならぬ「ソウルワーク」となってしまったのだ。

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32夜にわたって町の中で場所を変えて踊られる郡上おどり。毎晩異なるその雰囲気も楽しみの一つ

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7月上旬に開催される発祥祭の様子。厳かな雰囲気が漂う 

次ページ石畳の町の中、下駄の音色が一晩中こだまする