丸岡城の石瓦:「美しき城」 vol.38 萩原さちこ

2016.10.17

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荒々しい石垣と古風なデザイン

北陸で唯一、天守が現存する城です。内堀は埋め立てられ天守だけがぽつんと建っていますが、それがよけいに貴重な天守の存在感をぐっと引き立てています。天守は、一重目の大きな入母屋屋根の上に望楼を乗せた、二重三階の望楼式です。

古式ゆかしい雰囲気から「無骨で古武士のような佇まい」などと表現されますが、もう少しあか抜けた、ヨーロッパの古城の気配を感じる、洗練されたクラシカルな印象もあります。質素でつつましい印象ですが、決して地味ではありません。荒々しい野面積の石垣も古い時代の積み方ですが、隅石は切石を使った算木積になっていたりと、独特のオーラがあります。

 

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