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2016年の盆踊り総括。今宵は、今年ハマった10曲選:「今宵も盆悩まみれ」 vol.33 佐藤智彦

2016.11.11

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今年自分が堪能した盆踊りから印象深い10曲を選んでみる

暦の上では立冬となり、いよいよ寒さが本格的になる季節でありながら、またもや季節外れな夏の話題をしようではないか。盆踊りが終わった季節だからこそ、あえて季節を振り返り、少し冷静に駆け抜けた日々を振り返ってみることにする。

今週は今年自分にとって最も印象的だった10曲を選び、この夏を回想してみる。どの曲も、もはや愛しているといった方が適切かも知れない、思い出深いものばかりだ。

rd850_20111111-2今年リリースされたCD【KING OF ONDO ~東京音頭でお国巡り~】は、東京音頭と関連曲ばかりで77分もの間たっぷり堪能できる作品。特に前半は聞き応え十分

*東京音頭「♪ヤットナ ソレ ヨイヨイヨイ〜」
東京在住の分際で《東京音頭》をないがしろにする人間を見ると少し頭にくる(笑)。確かに都内の盆踊り会場ではひと夏に何度も踊ることになる曲であるが、やっぱりボクはこの曲を愛しているのだ!あのなんともいえない踊りやすいテンポや、少し肩の力が抜けた「音頭感」は、東京のみならず日本を代表する音頭といってよいだろう。西條八十作詞、中山晋平作曲というゴールデンコンビによる1932年の《丸ノ内音頭》が、翌1933年に替え歌として《東京音頭》へ「進化」。ヤクルトスワローズの応援歌としても親しまれている。

なお今年ビクターから発売となったCD【KING OF ONDO ~東京音頭でお国巡り~】は、《東京音頭》のベースとなっている《鹿児島小原節》やオリジナルの《丸ノ内音頭》をはじめ、さまざまなバージョンの《東京音頭》を収録。さらにはそこから派生した《大東京音頭》や《北海道音頭》《九州音頭》といった「替え歌」もあり、全23曲・約77分間!東京音頭づくしの濃厚な時間を過ごすことが可能だ。

rd850_20111111-3毎年9月の恒例行事となりつつある【にっぽり炭坑節まつり】

*炭坑節「♪サノ ヨイヨイ〜」
《東京音頭》同様、都内ではひと夏に何度踊ることになるかわからないほど定番なのが《炭坑節》だ。福岡・田川発祥といわれ、全国どこでも同じフリで踊られる奇跡の1曲といえるだろう。だがしかし…確かに誰にでも踊ることができる曲だけに、この曲になると休憩に入ったり、少し雑に扱われている様な姿を見るのは哀しい。
それでも毎年9月の定番となっている【にっぽり炭坑節まつり】が開催されたり、ボクのように毎年そこへ足を運ぶ人間がいるのだから、やはり音頭の横綱クラスである点は間違いないだろう。ぜひいつかは本場の【TAGAWAコールマイン・フェスティバル ~炭坑節まつり~】を体験したいと思っているのだ。

rd850_20111111-4《大江戸助六音頭》を踊る筆者。【築地本願寺納涼盆踊り大会】にて

rd850_20111111-5音頭や盆踊りの音源はカセットテープのみであることも多い。最近にわかに注目されるカセットも盆踊り業界の追い風となるか?

*大江戸助六音頭「♪ドドンコ ドドンコ ストトントン〜」
自分のプロフィールに好きと書くくらいだから、この曲に対するボクの想いは強い。築地本願寺でしか踊ることができない曲であり、この会場を盛り上げる大江戸助六太皷の持ち歌でもある。最初この曲に出会った時には、手数の多さや右左と進行方向を変える様に泣かされたものだが、いざ踊れるようになるとこれほど気持ちよく「ドヤ顔」できる曲もないだろう。
曲名どおり歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の主人公をイメージしており、江戸纏、三社祭や神田祭の神輿の風情、助六の紫鉢巻を結ぶフリといった、粋で気風のよい江戸っ子らしさをふんだんに取り入れた男踊りとなっている。

 

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