旅行

「美しき城」 vol.44

大野城と水城:城郭キュレーター 萩原さちこ

2016.11.28

国防のために築かれた「古代山城」

大野城は、北九州沿岸から瀬戸内海沿岸部を中心に築かれた「古代山城」のひとつです。663(天智天皇2)年に朝鮮半島西部で起こった白村江の戦いで、日本・百済連合軍は唐・新羅連合軍に敗北。当時の中央政権である大和朝廷が日本本土へ唐・新羅の侵略を恐れ、行政拠点としていた太宰府を防衛すべく城を築きました。そのひとつが、太宰府のほど近くに築かれた大野城です。

奈良時代に成立した日本の歴史書『日本書紀』には、大野城は665(天智天皇4)年に基肄城(福岡県筑紫野市・佐賀県三養基郡基山町)とともに築かれたと記されます。667(天智天皇6)年には、金田城(長崎県対馬市)、屋嶋城(香川県高松市)、高安城(奈良県生駒郡平群町・大阪府八尾市)などが築かれ、国防が強化されていったようです。

 

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