【愛媛県 道後湯之町】道後温泉屈指の歴史を持つ文人ゆかりの宿「ふなや」

2016.12.03

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夏目漱石をはじめ、多くの文人が投宿

兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜温泉と共に日本三古湯とされる愛媛県の道後温泉。国内屈指の温泉街であるこの地には、数多くの歴史ある宿が建ち並んでいます。その中でも特に長い歴史を持つ宿が、今回紹介する「ふなや」です。開業は江戸時代の寛永年間。以来、390年にわたり、道後温泉の移り変わりを見守ってきました。また、夏目漱石をはじめとする数多くの文人も宿泊。文人ゆかりの宿としても知られています。

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夏目漱石は1895年に初めて本宿を訪れました。かねてより楽しみにしていたそうで、宿泊した際は「はじめてのふなや泊りをしぐれけり」とその喜びを句に表しています。漱石の友人である正岡子規も漱石と共に宿の中庭を散策し、幾つもの俳句を詠みました。その中庭は「詠風庭」と名付けられ、現在も風情ある姿を残しています。

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他にも、昭和天皇陛下や、今上天皇陛下、また皇太子殿下も松山を訪れた際に宿泊。皇室ゆかりの名宿でもあります。昭和天皇陛下が1950年のご巡幸の際に宿泊した木造2階建ての洋館は、本館ロビーに内装を移築し、現在は展示室として利用されています。

 

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