旅行

草津温泉 ホテル クアビオ:「プレミアム温泉」vol.10 石井宏子

2015.11.08

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森の風に吹かれて心までリセット

週末ファスティング。最近は女性だけでなく、体を整えたい男性まで「プチ断食」に興味を持つ人が増えています。とはいえ、日々の生活の中で食事を制限するのは大変だし、本当にやり抜けるのか自信もないし。と踏み出せずにいる人が多いのではないでしょうか。

草津温泉の森の中にあるプチホテル。女性のひとり旅はもちろん、週末にひとりで滞在してリセットしていくビジネスマンも多いというのも納得できます。天下の名湯が湧く温泉地で、ヨーロッパの休日みたいな気分でファスティング(断食)にチャレンジできるなら、ちょっと出かけてみたいという気分になります。

浅間山が一望の温泉は半オープンスタイル。森を抜ける風が心地よい空間です。注がれているのは強酸性の万代鉱源泉。酸性-塩化物・硫酸塩泉でpH1.46。熱めの深い湯船とぬるめの寝湯が並んでいるので、交互に入ってリフレッシュ。刺激の強い温泉で喝を入れて、停滞ぎみの体に活力を取り戻したい。

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野生のカモシカもやってくる静かな森

ドイツをはじめヨーロッパでは「クア」という場所があります。治療に利用されるだけでなくウェルネスとして、体を整えたり、心を癒したりする保養地のことです。クアビオは生命を回復する場所という思いで造られた宿。自然が残る静かな森に囲まれた環境は、日常の忙しさから解放される時が過ごせます。シンプルな部屋は寝心地のいい硬めのベッドと机、暖炉のあるパブリックラウンジやパーソナルトレーナーを頼めるフィットネスルーム、トリートメントやボディセラピー、目の疲れを癒すアイセラピーなどが受けられるエステルーム、気分転換に散歩にでかけるなら、森歩きのガイドもたのめます。

このように気がまぎれることも沢山用意されているので2泊3日のファスティング滞在は、あっという間です。温泉街にも近いので、ぶらりと散歩にもいけますが、実体験からすると、ファスティング滞在中に温泉街にでかけるのは食の誘惑が多いので意志の強い人限定かもしれません。

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これがクアビオ流ファスティング

外食やついつい片寄りがちな日々の食生活から、心身をリセットするための滞在を目指すこの宿の食事は、マクロビオティックとファスティングのみ。動物性のものを使わず、玄米や有機野菜を中心としたマクロビオティックの食事をクアビオ流にアレンジしたステキなディナーメニューはビオワインも注文できます。

ファスティング(断食)滞在は2泊3日から。断食といっても3食の食事時間にはテーブルについて、人参ジュースをたっぷり2杯と三年番茶・梅干し+夕食のみ具なし味噌汁をいただけます。間はお茶、葛湯、黒砂糖が用意され至れり尽くせり。あとは自由気ままに過ごすだけ。マクロビ滞在の人とは食事時間をずらしてくれますので辛くありません。ファスティングは実は「補食」といって断食明けの回復食が最も大事と言われています。3日目のブランチには玄米粥、ゴマ塩、具だくさんの味噌汁、大根おろし、梅干し、花まめをゆっくり時間をかけていただき、内臓を少しずつ目覚めさせていきます。

 

草津温泉 ホテル クアビオ
http://kurbio.com/

 

 

取材・文/石井宏子

【石井宏子の〈プレミアム温泉〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/hiroko-ishii/

 

石井PP3《プロフィール》

石井宏子 

温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト

温泉の美容力を研究する日本でただひとりの温泉ビューティ研究家。生涯旅人の人生をスタートして年200日ほど日本・世界を旅する。雑誌やサイトなど多数の 連載コラムを執筆、テレビ・ラジオにも出演。温泉地の自然環境にも着目し、ドイツにて「気候療法士」資格を取得。温泉、水、自然環境、食事など旅を通じて、心も体もきれいになる新しい旅“ビューティツーリズム”を提唱。外資系化粧品会社、海外ブランドのマーケティング・広報の経験を生かし、温泉地のブランディングや企画もサポート。プレミアムジャパン“PREMIUM JAPAN”のトラベル・キュレーターに着任。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会 員、日本旅のペンクラブ会員、公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com

 

 

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