東京湾唯一の無人島で作られる、猿島わかめの「さるひめ」って何だ?

2017.01.25

突然ですが、猿島ってご存知ですか?

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ここです。こういうところ。


「無人島」「要塞跡」「BBQができる」……。多分、こんなキーワードでご記憶の方もいるのでは。京急線・横須賀中央駅から徒歩約15分の三笠桟橋から、船でわずか15分のところにある、面積0.055㎢キロメートルのちっちゃな島です。

第二次世界大戦は軍の所有だった猿島は、戦後、海水浴場としてオープン。しかし諸事情で平成5年に立ち入り禁止に。その2年後、国から横須賀市に管理委託され、都市公園となったそう。

ちなみに、縄文時代の土器のかけらなどが発見されていますが、この頃から島に人が「住んだ」形跡はないとのこと。8000年前からBBQな島、猿島。 

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実はこの、東京駅から2時間ほどで到着する無人島の周辺で、わかめが養殖されているんです。
わかめといえば三陸や鳴門ですが、実は神奈川も結構、養殖していて(生産量は全国第5位)、猿島周辺も生産地の一つ。ここのわかめが滅法美味いなんて、多分、あんまり気づいている人は多くないはず。


rd1700_(4)20170125「猿島は、周辺と比べるとずっと水温が低いんです。山奥から東京湾に雪解け水が流れ込むからね。1月なら約10度。相模湾や三浦海岸は約14度だから、随分違います。海水温が低くて、海中の二酸化炭素が多く、日光がよく当たる場所だから、うまいわかめが育つのに最適なんですよ」

お父さんの代から猿島のわかめ養殖を続ける、漁師の譲原亮さんが手に持っているのは、「猿島わかめ」の中でも1年で収穫したもの。「さるひめ」と名付けられたこの新芽のわかめが今、実は大注目されているのです。

rd1700_(5)20170125「本来は2年で2メートルぐらいになったところで収穫し、干したり、塩漬けにして出荷します。でも新しい食べ方でもっとわかめを食べてもらいたいと、3年前から横須賀市内の飲食店の人達と協力して、『さるひめ』の出荷を始めたんです」と譲原さん。

新芽である「さるひめ」の出荷期間は、毎年約1ヶ月間のみ。今年2017年は1月10日から2月20日までです。この期間は横須賀市内(一部横浜市内)の飲食店約30軒で、「さるひめ」を使った各種料理が食べられます。

「さるひめ」のおいしさって、何が違うのかって?まず、とにかく柔らかい。口の中で溶けるような感覚です。海からすぐに店に届くから、磯の香りも爽やかなまま。

流通がどんなによくなったって、産地からクルマで10〜30分程度で店に到着する食材ですから、瑞々しさは段違い!言わば、見慣れたあの子が実はべっぴんだったという感じでしょうか。たかが、わかめと言うことなかれ。食べれば、考えが変わります。

 

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