池間島へ、見果てぬブルーと出会う旅

2017.05.04

 

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沖縄の原色が魅せる手付かずの自然、池間島の魅力

今年も沖縄旅のシーズンが始まりました。沖縄と一言で言っても実に40余もの島々があるので、毎回旅のディスティネーションに悩むのも楽しい時間です。

今シーズン、宮古島へのバケーションを考えている人におすすめしたいのが、宮古の北西1.5kmに位置する池間島を訪ねる旅。面積にしてわずか2.83㎢。車で10分もかからずに一周できる小さな島で、全域が国指定鳥獣保護区の指定を受けています。

ここで目にするのは、手付かずの沖縄の原色の風景。真っ白な砂浜と真っ青な海、そして海風に揺れる真っ赤なハイビスカスの花々が印象的で、小さな集落の風景は完璧な島時間にすっぽりと包まれています。

 

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島にはそれぞれに特徴の異なる美しいビーチが点在し、海の中の透明度ももちろん抜群です。様々なサンゴやカラフルな熱帯魚たちが迎えてくれるので、1日中ビーチホッピングを楽しむのには最高のロケーション。

また、島の中央部分には野鳥の楽園である池間湿原が広がるので、ビーチからほんの数歩で今度は360度が緑に囲まれた景色と出会えるというのも魅力です。夕方ともなれば黄金色に輝く壮大なサンセットに魅せられ、夜の帳が降りるころは幾千の光を灯したホタルがゆるやかに夜闇を舞います。

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地球上にこんなブルーがあったとは! 魅惑の池間ブルー

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この池間島と宮古島をつなぐのが全長1425mの「池間大橋」です。宮古島を訪れた多くの旅行者はレンタカーで、来間島や南西5kmに浮かぶ伊良部島と下地島、そして北の池間島までぐるりと一周ドライブを楽しみますが、「池間大橋」からの眺めは最大のハイライトとも呼べるもの。

池間島周辺の海の青さは通称“池間ブルー”と呼ばれ、あまりにも圧倒的な美しさに初めての人はみな言葉を失います。というのも、池間島の南側の沖には八重備瀬という日本最大級のサンゴ礁があり、そのためこのあたり一帯が非常に遠浅で、太陽の光線の角度により想像を超えたブルーのグラデーションが生み出されるのです。

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池間ブルーはこれまで目にしたどんなブルーよりも眩く、深く、そして儚いブルー。淡いエメラルドグリーンのブルーから濃いマリンブルーへ、さらに水平線から続く空のブルーへと吸い込まれるような大パノラマが広がります。

真っ青な海の上を走るフォトジェニックな橋はいくつもあるけれど、こんなにもブルーの贅を尽くした青い世界を突き走る橋は地球上を見回してみてもそうありません。

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ひとつ残念なのが、池間島を訪れる多くの人が池間大橋からの絶景に感動し、あとはさっと島を周遊しただけで宮古島へ戻ってしまうこと。先に述べたよう、池間島の魅力は池間大橋からの眺めに限りません。

ブルーからオレンジへ、やがて世界が原色からモノクロへと色をなくしていく瞬間の刹那。星明かりに照らされる蒼みがかった夜の色彩。そしてまた朝が来て原色の世界の中に再び映しだされる“池間ブルー”。ブルーとコントラストを奏でる情緒豊かな島の色彩とともに“池間ブルー”はあるのです。

そんな魅惑の池間ブルーをまだ未体験という人は、この夏こそぜひ池間島を訪ねてみませんか?

 

取材・文・写真/小林 繭