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斬新かつ伝統的なグラフィックの美しさを知る、「亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界」

2018.06.28

廣瀬染工場_作品②

西洋のアール・ヌーボー、リバティ・プリントなどにも影響を与えたと言われる伊勢型紙と江戸小紋。その伝統的な染技術をベースに新たな作品を生み出している「廣瀬染工場」が、創業から100年を迎えることを記念し、伊勢型紙と江戸小紋の歴史と未来を見つめる展覧会が催されます。

2018年7月17日(火)から8月26日(日)まで東京・原宿のEYE OF GYREで開催される「亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界」では、古くから伝わる技術を現代まで受け継ぐ老舗・廣瀬染工場が、伝統的な技術で染め上げた江戸小紋の反物や着物を展示。さらに同社4代目・廣瀬雄一さんと、インテリア設計でも知られる建築家・長坂常さんとがコラボレーションし、家具や展覧会の空間そのものを作り上げる実験的な試みとなっています。

廣瀬染工場_作品①

古くは室町時代にまでさかのぼるといわれる江戸小紋の染技術。和紙を彫刻刀で削り文様を浮かび上がらせた伊勢型紙を用いて、布地に様々な柄を染める技術ですが、江戸時代の初期に武士の裃に用いられるようになってから、庶民の普段着まで広く普及したそうです。

幕末にはシーボルトが浮世絵と一緒に伊勢型紙を持ち帰ったという逸話も残されており、幾何学的でグラフィカルな文様や花鳥風月を象徴化したデザインが、19世紀のヨーロッパの工芸に少なからず影響を与えたとか。

当時、欧米諸国から斬新に受け取られた伊勢型紙、そして江戸小紋のデザインや染技術を現代の感覚で再び捉え直し、家具やインテリア、建築といった新たな視点から見つめる本展覧会。二次元でも三次元でもない、“亜空間”としての江戸小紋の世界を体感できる、貴重な場となりそうです。

 

 

◆亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界
会期:2018年7月17日(火)〜8月26日(日)
会場:EYE OF GYRE/GYRE3F
所在地:東京都渋谷区神宮前5-10-1
開催時間:11:00〜20:00
https://gyre-omotesando.com/artandgallery/edokomon/

◆トークセッション
日時:2018年7月19日(木)19:00〜20:00 
長坂常×廣瀬雄一、モデレーター生駒芳子