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初公開作品も展示。喪失から立ち上がる日本人の姿を見つめ続けた写真家・林忠彦の写真展を開催

2018.08.08

復員兵 品川駅 1946

銀座のバー「ルパン」の椅子で膝を抱え酔いつぶれる太宰治、紙の山に埋もれる坂口安吾。敗戦後の混乱期、1946年に撮影されたこれらのカットは、当時北京から引き上げてきたばかりの林忠彦が撮影したものです。後に昭和を代表する写真家として人気を得ることとなった林の、生誕100年を記念した展覧会が催されます。

2018年8月10日(金)から9月29日(土)まで、東京・九段の千鳥ヶ淵そばにあるギャラリー册(さく)で開催される、生誕100年記念 林忠彦写真展「カストリ時代 1946-1953―喪失をだきしめて」。敗戦から復興しようとたくましく生きる人々の姿を克明に記録し、当時人気だった安価な大衆娯楽誌、通称“カストリ雑誌”へ次々と作品を発表した林忠彦の、1946年から1953年までの写真を集めた展覧会です。

 
(左)太宰治 1946 (右)坂口安吾

太宰や織田作之助など無頼派文士たちのポートレート、品川駅や上野、銀座などで撮影した当時の日常風景のほか、本展覧会では特別に1953年本土復帰の際、奄美大島で撮影された作品数点や、これまでの展覧会には出品されていなかった初公開作品も10点ほど展示されます。まさに生誕100年を記念するにふさわしい展覧会です。

また、会場では新潮社から発売される特装版「無頼」BOXを展示販売。予約販売限定で、120セットのみなので、現品を見られる貴重なチャンスです。

昭和の混乱期、時代に翻弄されながら生き抜いた人々と、同じ目線で過ごしながらシャッターを切り続けた林忠彦。彼の写真を通して、喪失から立ち上がる勇気と熱を感じることができるはずです。この夏、生きるパワーをもらいに千鳥ヶ淵のギャラリーを訪れてみてはいかがでしょう。

 

◆生誕100年記念 林忠彦写真展「カストリ時代 1946-1953―喪失をだきしめて」
会期:2018年8月10日(金)〜9月29日(土)
会場:ギャラリー册(さつ)
   東京都千代田区九段南2-1-17 パークマンション千鳥ヶ淵1階)
開催時間:10:30〜19:00
定休日:日・月・祝日 ※8月11日は営業
お問合せ:ギャラリー册 TEL:03-3221-4220
http://www.satsu.jp/?page_id=24

◆林忠彦写真展 関連トークショー
8月11日(土)14:00〜16:00 ゲスト齋藤康一氏(写真家)
8月18日(土)14:00〜16:00 ゲスト立木義浩氏(写真家)
トークショー会費:3,000円(お茶・お菓子付き)
※20名限定、要事前申し込み