日本語 | English | 简体中文 | 繁體中文

比叡の仏教美術の粋が集結。本邦初公開となる作品も含めた一大展示会「至宝展」が延暦寺・国宝殿で開催中

2018.08.31

日本仏教の母山として知られ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された比叡山延暦寺(滋賀県)で、これまでにない規模による大展示会「比叡山 伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展」が、2018年8月から11月30日まで開催されています。本邦初公開の作品から通常非公開とされている仏像・仏画などが一堂に会した大変貴重な内容となっています。

延暦7年(788年)、伝教大師最澄上人によって開設された比叡山延暦寺には、度重なる戦乱や災害に見舞われながらも、先人方のたゆまぬ努力によって守り伝えられてきた数々の文化財が所蔵されています。それらの多くが国宝・重要文化財に指定されていますが、通常参拝できる文化財は、ほんの一部に過ぎませんでした。


四天王立像(持国天)

本展は、最澄上人の没後1200年を迎える事業の一環として開催されるもの。元亀の焼き討ちを逃れた西塔瑠璃堂の「本尊薬師如来像」、そして「宝冠釈迦如来坐像」など約10点の作品が初公開されるほか、約60体の仏像、国宝指定の書跡「天台法華宗年分縁起」、「伝教大師請来目録」、「伝教大師入唐牒」、そして仏画など、通常非公開とされている数多くの文化財が展示され、まさに比叡山の仏教美術の粋が集められた大規模なものとなっています。

なお、会期中は展示会コラボレーション企画として、「写仏体験」や「オリジナル花押作成」といった仏教美術とも縁の深い伝統工芸の製作体験ができるワークショップが開催されるので、こちらも気になるところです。(ワークショップは事前予約制)

また、2016年より10年をかけて改修中で現在は全て外観が覆われている延暦寺「国宝 根本中堂」の中庭・修学ステージがこのほど完成し、屋根の高さまで登って眼下に建物を見ることができるようになりました。国宝・重文改修ならではの珍しい作業も行っているので、こちらも普段目にすることのない貴重な光景となりますね。(堂内は通常通り拝観可能)

芸術の秋を、比叡山の仏教美術で感じてみてはいかがですか。

 

◆比叡山 伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展
会場:比叡山延暦寺 国宝殿
前期:2018年8月1日~9月30日
後期:2018年10月3日~11月30日
時間:8:30~16:30
入館料:大人500円(400円)・中高生300円(200円)・小学生100円 ※( )内は20名様以上の団体料金
※延暦寺諸堂巡拝料が別途必要となります。
至宝展公式サイト:https://www.hieizan.or.jp/archives/3637