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武具として宝物としての歴史を紐解く。「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」開催

2018.09.12

重要文化財 真如堂縁起 下巻(部分)京都・真正極楽寺

貴族文化の衰えと共に武士が台頭し始めた平安末期、京都において山城鍛冶の祖となる三条宗近とその一派が登場し、京の刀剣文化の長きにわたる物語が始まったと言われています。そんな、京都における刀と政治、歴史、人々の生活にまつわる興味深い展覧会が開催されます。

京都国立博物館で、2018年9月29日(土)から11月25日(日)まで開催される特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」。京都周辺に工房をおいた山城鍛冶作品の中でも国宝に指定されている品はほぼ全て出品されており、京都国立博物館が開館以来120年間で初の刀剣に関する大規模な展覧会となっています。また、王貞治氏が所有し九州国立博物館へ寄贈された刀「銘九州肥後同田貫上野介」が公開されることでも話題です。

    

左)刀 銘九州肥後同田貫上野介(王貞治佩用)九州国立博物館 中)重要文化財 太刀 菊御作 京都国立博物館 右)重要文化財 騎馬武者像 京都国立博物館

刀剣は武力の象徴であると同時に、天皇家や公家衆、寺社仏閣においても、政治力や経済力を象徴する宝物として君臨し続けました。研ぎ澄まされた一振りの刀は、芸術品として鑑賞されるだけでなく、日本の歴史において特異な意味を持つものとして位置づけられています。

本展覧会では、特に京都で製作された“京のかたな”が、平安から平成までの日本の歴史と文化に与えた影響を多数の刀剣作品を通じて紹介しています。さらに、絵巻物や屏風絵などから、当時の武家、公家、京の町人の生活を鑑み、人々が刀剣に対して抱いていた畏怖の念、刀工たちと町衆との関係などを掘り下げて行きます。後鳥羽上皇自らの作と伝えられる「太刀 菊御作」や、伊藤若冲による「伏見人形図」など、注目すべき作品が多数出品される本展。京都で製作された芸術性の高い刀剣と、この刀剣が京の人々に与えた影響を分かりやすく知ることができます。

日本の伝統文化や芸術作品に興味のある方、歴史に興味のある方など、たくさんの方が楽しめるはず。京都国立博物館で初となる試みですから、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

 

◆京のかたな 匠のわざと雅のこころ
会期:2018年9月29日(土)〜11月25日(日) 
休館日:月曜 ※10月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)は休館
会場:京都国立博物館
   京都府京都市東山区茶屋町527
料金:一般1,500円(1,300円) 大学生1,200円(1,000円) 高校生700円(500円) ※カッコ内は前売り・団体20名以上の料金
公式サイトURL:https://katana2018.jp/