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創建当時の配置で仏像の美しさと安らかさを体感。特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

2018.09.21

重要文化財 釈迦如来坐像 行快作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵

京都御所の北西、北野天満宮の側に位置する大報恩寺は、鎌倉初期に開創された古刹。別名“千本釈迦堂”とも呼ばれ、本堂は創建当時のままの姿を残す貴重な中世建築として国宝に指定されています。

東京国立博物館で、2018年10月2日(火)から12月9日(日)まで開催される特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」は、2020年に開創から800年を数える大報恩寺の仏像たちを、創建当時の配置で詳らかに公開する貴重な展覧会です。

大報恩寺が開創された鎌倉初期、京都や奈良、鎌倉の諸寺でたくさんの仏像を制作し活躍していたのは、運慶や快慶に代表される慶派の仏師たち。中でも東大寺南大門の金剛力士像や浄土寺の阿弥陀三尊像などで知られる快慶、その弟子の行快、運慶の晩年の弟子である定慶は、精力的に制作に携わったと伝えられています。

 

左)重要文化財「十一面観音菩薩立像(六観音菩薩像のうち)」肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224)京都・大報恩寺蔵
右)重要文化財「迦旃延立像(十大弟子立像のうち)」快慶作 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺蔵

大報恩寺には、行快作の釈迦如来坐像のほか、快慶作の十大弟子立像、定慶作の六観音菩薩像が伝来しています。普段、本尊である釈迦如来坐像は本堂で秘仏として安置されており、年に数回しか公開されませんし、十大弟子立像は本堂とは別の霊宝殿に安置されています。

しかし、本展覧会では釈迦如来坐像を囲むように十大弟子立像を展示し、手に取るように間近で鑑賞できます。光背や台座まで当時のまま残る貴重な六観音菩薩像は、会期後半の10月30日からは光背を外し、普段は光背で隠れて見えない美しい後ろ姿まで公開するそう。行快作の釈迦如来坐像のキリリとした表情に魅せられ、快慶作の十大弟子立像で絵画のような繊細な表現を堪能。六観音菩薩像の精緻な彫刻に定慶の技術の高さを知ることができます。

寺外初公開となる釈迦如来坐像や十大弟子立像など、慶派の傑作たちを目の前で鑑賞できる貴重なチャンスです。仏師たちの熱い想いや人々の信仰心を集めて、満ち溢れんばかりに輝くみほとけたちの姿に、鑑賞する我々も心癒されること間違いありません。

 

◆特別展 京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ
会期:2018年10月2日(火)〜12月9日(日) 休館日:月曜 ※10月8日(月・祝)は開館、翌10月9日(火)は休館
会場:東京国立博物館 平成館 特別第3・4室
    東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)※会期中の金・土曜、10月31日(水)、11月1日(木)は21:00まで開館
料金:一般1400円(1200円)、大学生1000円(800円)、高校生800円(600円)、中学生以下は無料
※カッコ内は前売り、20名以上の団体料金
展覧会公式サイト:https://artexhibition.jp/kaikei-jokei2018/