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2人の友情と創作の軌跡を辿る企画展「イサム・ノグチと長谷川三郎-変わるものと変わらざるもの」

2019.01.14

 
イサム・ノグチ《書》
1957年、鋳鉄、木、縄、金属、178.8×43.5×40.6cm、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵
©The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York/ARS-JASPAR Photo: Kevin Noble

世界的に知られる彫刻家のイサム・ノグチと、抽象画を多く描いた画家の長谷川三郎。1950年に日本で出会った2人の芸術家の交友に焦点を当てる展覧会が開かれます。

2019年1月12日(土)〜3月24日(日)まで、横浜美術館で開かれている企画展「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」。古い東洋と新しい西洋の関係に興味を持っていたイサム・ノグチと長谷川三郎の2人がどのように出会い、何を目指したのか。共に歩んだ1950年代の作品を中心に、日本初公開作品も含め、ノグチ作品約50点、長谷川作品約70点を通して明らかにしていく展覧会です。


長谷川三郎《自然》1953年
紙本墨、拓刷、二曲屏風一隻、各135.0×66.5㎝、京都国立近代美術館蔵 展示期間:2019年1月12日(土)~2月13日(水)

日本人の父とアメリカ人の母の下、ロサンゼルスで生まれたイサム・ノグチは、幼少期を日本で過ごして渡米、パリへの留学を経てニューヨークで肖像彫刻や公園の設計、公共彫刻などを手掛けて国際的に知られるようになりました。

一方、長谷川三郎は東京帝国大学で美術史を専攻、卒業後にパリへ留学します。帰国後は抽象的な作品を描き始めましたが、戦時中に言論統制が厳しくなると創作活動を中止し、禅や茶道などについて研究。戦後は抽象画の制作を再開しました。

1950年に運命的に出会った2人は、京都や奈良、伊勢への旅行を経て、日本の伝統美や東洋の思想についての考察を深め、互いに創作活動の転機を迎えます。長谷川の案内によって、日本の建築や庭園、禅や茶道などの伝統文化や美の本質を理解したノグチ。長谷川にとっては、ノグチとの対話が、墨や拓本、木版を用いる新しい創作への契機となりました。

戦後の日本と東洋の芸術、そして世界の芸術がどこへ向かうのか、対話しながら共に歩んだ2人の軌跡と、交友によって生まれた数々の作品たちを鑑賞する本展覧会。東洋と西洋の芸術の交差点となった1950年代の時代背景をも映し出す、貴重な展覧会となっています。

 

◆イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの
会期:2019年1月12日(土)~3月24日(日) ※休館日:木曜日(3月21日を除く)、3月22日(金)
会場:横浜美術館
   神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで) ※3月2日は20:30まで(入館は20:00まで)
詳細は公式サイト:https://yokohama.art.museum/special/2018/NoguchiHasegawa/