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「春日大社 千年の至宝」空前絶後の古神宝が上野に集結

2017.01.26

黄金の太刀や甲冑、祈願の造形をお見逃しなく

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「文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)および侍者立像(じしゃりゅうぞう)」康円(こうえん)作
鎌倉時代・文永10年(1273年)
東京国立博物館【通期展示】重要文化財

第3章「春日信仰をめぐる美的世界」の入口では、まず「十一面観音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)」が目に入る。神社でありながら仏?ということなかれ。これは神と仏が一体であるとする「神仏習合」や、神が仏の化身として権現する「本地垂迹(ほんじすいじゃく)」の思想によるもので、この観音像は春日4番目の神である比売神の化身と伝えられているのだ。

「春日権現験記絵(紀州本)(かすがごんげんげんきえ・きしゅうぼん)」では、興福寺の舞人・狛行光(こまのみつたか)が頓死し、地獄へ落ちたものの春日大明神の計らいで蘇生し、しかも神の案内で地獄巡りをするという題材が描かれ、なんともユーモアに満ちた作品となっている。これは「春日の神さまに祈れば地獄行きも免れる」という逸話となっている。

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日本最大画角・最高画角の作品「春日宮曼荼羅(かすがみやまんだら)」
鎌倉時代・13世紀
東京国立博物館【~2/12展示】

第4章「奉納された武具」では数多くの甲冑や刀剣が展示されているが、注目すべきは国宝「赤糸威大鎧(梅鶯飾)(あかいとおどしおおよろい・うめうぐいすかざり)【~2/19(日)展示】」だ。その名のとおり、赤が印象的な甲冑であるが、こちらは五月人形の原型となり、日本中にその姿が広く認知されている。

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国宝「赤糸威大鎧(梅鶯飾)(あかいとおどしおおよろい・うめうぐいすかざり)」
鎌倉時代・13世紀
春日大社【~2/19展示】国宝

この章ではほかに「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)(あかいとおどしおおよろい・たけとらすずめかざり)【展示期間:2/14(火)~3/12(日)】」「黒韋威伊予札胴丸(くろかわおどしいよざねどうまる)【~2/19(日)展示】」「黒韋威胴丸(くろかわおどしどうまる)【2/14(火)~3/12(日)展示】」、計4つの国宝指定された甲冑が展示される。2/14(火)~2/19(日)の間は4領すべてが集う格式高い空間となり、まさに必見の展示といえる。

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春日大社に奉納された灯籠の展示は幽玄な雰囲気が漂い、会場内で唯一撮影可能な場所である

 

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