特集:『The Wonder 500™』第10回「マスキングカラー」

無限の可能性を持つマスキングカラー
キレイにはがせ、また再び貼り付けることもできるシールのような水性塗料がマスキングカラーです。塗料ということは、自分で自由に描くことが可能。ペンタイプになっているものなら塗り絵感覚で、またペン先をヘラ状のタイプに交換すれば太い線が描けます。
もちろん市販されている刷毛やローラーを使うこともできるので、アイデア次第で無限の可能性を秘めている画期的な塗料なのです。

Made in Tokyoの水性塗料
このマスキングカラーは、2012年「第1回東京ビジネスデザインアワード」で誕生しました。都内の中小企業が持つ技術や素材に対して、デザイナーが新たな用途を提案するという東京都が主催となって行なわれたアワードでのことでした。
はがせる水性塗料ということで、もともとは工業製品の表面保護などに使われているものでしたが、その用途を工業製品に限らず画材としたらどうか、と同アワードに参加していたデザイナーから提案され、新たな企画として商品化されていったのです。そうして出来上がったのが、そのまま描くという機能を持ち、扱いやすくかつ洗練されたボトルに詰め、さらにカラーバリエーションを持たせたのこのマスキングカラーでした。

数々のデザイン賞を受賞した実績
窓ガラスや壁に直接描くこともできますが、どこか気持ちの落ち着く場所で慎重に描き、それをお気に入りの場所に貼り替えることもできます。液だれもしにくく、一度乾いてしまえば屋外での耐久性を持ち、しかも有害物質を含まないので安心です。
このマスキングカラーは2013年に「グッドデザイン賞ベスト100」「グッドデザイン賞特別賞(ものづくり大賞)」、さらに「デザイン界のオスカー賞」とも呼ばれる、世界的に権威のあるデザイン賞「iF Design Award2014」を受賞。そして2015年には「The Wonder 500™」にも認定されたのです。
日本の中小企業が生んだ技術の結晶、一つ試してみてはいかがでしょうか。
太洋塗料株式会社
http://www.maskingcolor.com