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140年前の日本を旅した、女性旅行家の先駆け「イザベラ・バード展」が開催

2018.05.22

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「東京ステーションギャラリー」回廊にて開催されている「イザベラ・バード展」

現代の旅行・観光業を牽引するのは、女性客たち。しかしかつては女性が自由に旅をするのは珍しく、また難しい時代がありました。そんな女性の「自由」が今よりはるかに制限されていた時代、遠い未知の国を目指した、女性の旅人がいます。

19世紀のイギリスで生まれ、アメリカやカナダ、そして日本や中国など、広く世界を旅した、イザベラ・バード。当時としても珍しい女性旅行家である彼女は、1878(明治11)年に日本を訪れ、東京を拠点に日光、新潟を経て、日本海側から北海道までを旅しています。その体験を、”Unbeaten Tracks in Japan” (邦題『日本奥地紀行』)としてまとめ、1880(明治13)年に出版。外国人の目を通した日本を知る、貴重な文献となりました。

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パネルの奥を覗けば、バードの旅を知るさらなる手がかりが

そんな彼女の足跡を辿る展覧会が、2018年5月19日(土)から東京ステーションギャラリーにて行われています。

バードは東日本から北海道へ、その時々で日本人通訳を雇いながら、人力車や馬、時に徒歩で約3ヶ月間、旅しました。このルートは、先日2018年5月1日に開業1周年を迎えたJR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」と重なるところがあるといいます。今展は「TRAIN SUITE 四季島」の運行ルートとバードの目線を重ね合わせ、パネル展示や映像などを使いながら、当時の各地の文化や風俗を解説しています。

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イザベラ・バードと「TRAIN SUITE 四季島」のルートを重ね合わせる

 

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左)日光でバードが出合った漆器類などをイメージ
(右)旅のファッションは英国調と日本調をミックスするなど臨機応変だったバードも、チョコレートやブランデーは旅のお供に欠かせなかったという

彼女の旅の最終目的は、文字をもたない民族・アイヌに出会うこと。無事、北海道・平取のアイヌ集落に辿り着き、その生活や文化をしっかりと見聞したといいます。

バードの旅は約3ヶ月。一方、「TRAIN SUITE 四季島」は上野から日光、函館、道南を巡り、また上野へと戻る春から夏の運行コースで、3泊4日。日程ひとつとっても明治時代と現代では多くの面で違いがありますが、旅は心躍るものだということは、今も昔も変わりません。女性旅行家の先駆けであるイザベラ・バードを知ることで、また新たな旅への好奇心がうずくのではないでしょうか。

 

「TRAIN SUITE四季島」運行開始1周年記念企画
イザベラ・バード展
〜明治初期に東日本〜北海道を旅した英国人女性旅行家の記憶〜

期間:   2018年5月19日(土)~7月1日(日) ※ 6月25日を除く毎月曜日は休館
開館時間: 10時~18時まで(金曜日は20時まで。入場は閉館30分前まで)
場所:   東京駅内 丸の内北口改札前 「東京ステーションギャラリー」(回廊展示)
入館料:  一般(当日)900円、高校・大学生(当日)700円、中学生以下無料

*入館には東京ステーションギャラリーで開催中の「夢二繚乱」展の入館券の購入が必要です。

 

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●第12回:ディープ・ジャパン・トリップ  「イザベラ・バードの旅を追う Vol. 1」はコチラから》

●第13回:ディープ・ジャパン・トリップ  「イザベラ・バードの旅を追う Vol. 2」はコチラから》