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「世界へ再び」-幕末から明治期、有田焼の復興に尽力した2人の豪商と有田焼の礎を紹介する展覧会

2018.08.09

色絵魚形蓋物 久富与次兵衛「蔵春亭三保造(ぞううしゅんてい さんぽぞう)」銘 (佐賀県立九州陶磁文化館蔵 山口裕也氏・山口智也氏贈)

17世紀初頭、朝鮮人の陶工の手によって日本で初めて生産された「磁気」といわれる有田焼。以来400年間、幾多の紆余曲折を経て、今では有田焼は世界ブランドとして広く知られるようになりました。

当初は中国磁気の代替品として世界に輸出されていたものの、17世紀半ばから後半以降、中国やヨーロッパの磁気生産の隆盛によって、有田焼の世界需要もいったんは衰退。しかし、幕末から明治期にかけて2人の豪商の登場により、有田焼の歴史は大きい転換期を迎えます。

「蔵春亭(ぞうしゅんてい)」と「肥碟山信甫(ひちょうざんしんぽ)」…佐賀藩から有田焼輸出の独占権を得た有田の豪商・久富与次兵衛とその権利の継承者、田代紋左衛門の2人の商人が生み出したこれらのブランドは、江戸期のそれまでには見られない多様で新しい有田焼を創造したのです。世界ブランドとしての有田焼の誕生でした。

 
写真(左):色絵花鳥文大皿 久富与次兵衛「蔵春亭三保造(ぞううしゅんてい さんぽぞう)」銘 (有田陶磁美術館蔵)
写真(右):色絵樹下人物文花瓶「大日本肥碟山信甫造」(佐賀県立九州陶磁文化館蔵 有田 田代家贈) 

「世界へ再び 明治維新150年記念展 幕末明治 有田の豪商」と題された本展では、海外に輸出された有田焼、生産地有田の窯跡や海外輸出の窓口となった久富与次兵衛の支店が置かれた長崎市万才町遺跡の出土品、「田代家文書」などの資料をもとに、有田焼の新しい夜明けと有田焼ブランドの礎を紹介します。

より造詣を深めたい方には、毎週土曜日午後2時から学芸員の方が解説するギャラリートークもおすすめです。

 

◆「世界へ再び 明治維新150年記念展 幕末明治 有田の豪商—蔵春亭と肥碟山信甫—」
会期:2018年8月3日(金)〜9月2日(日)
会場:佐賀県立九州陶磁文化館・第1展示室(佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100−1)
観覧料:無料
開館時間:午前9時〜午後5時(休館日:毎週月曜日)
お問合せ:0955−43−3681
公式HP:http://saga-museum.jp/ceramic/