(日本語) 特集「お花見弁当5選」:お花見にぴったりな手土産をグルメ・キュレーター広川道助さんがセレクトしました。

1970.01.01

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桜の開花も発表され、今週末はお花見を楽しむには絶好のタイミング。お花見には手土産が必須ですが、何を持って行こうか迷った経験もあるかと思います。そこで、小誌連載『食の王道』執筆者の広川道助さんに、お花見で喜ばれる手土産を伺いました。広川さん流、お花見弁当の選びのポイントは以下のとおり。

「まず、ぱっと包みを開けたときに楽しいもの。そして外なのでシェアしやすくて食べやすいもの。あと、みんながお酒を持ち寄ると思うので、お腹にたまるというよりは酒のアテになる方が理想的ですね」

そう話す広川さんお気に入りのお花見スポットは千鳥ヶ淵で、肌寒くなった帰りがけは半蔵門の銭湯によることもあるとか。お花見後の銭湯というのも、なんだか日本ならではのコースで楽しそう。

それでは、厳選の手土産5選をご覧くださいませ!

01.『宇田川』のカツサンド

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老舗の洋食割烹の『宇田川』の名物のひとつが、このカツサンド。腹ペコで来た人にぴったりの肉々しい一品!

「箱にぎゅうぎゅうに入っていて取り出すのが大変なんですが、それもまた嬉しいというボリュームのあるカツサンドです。焼いたトーストの間にソース、キャベツ、厚切りのお肉が入っていて、女性なら1個食べればお腹が満たされるはず。見た目の豪華さでもみんなに喜んでもらえますよ」

『宇田川』
カツサンド1人前 1800円
電話:03-3241-4574
住所:東京都中央区日本橋本町1-4-15
営業:11:00〜13:50、17:00〜20:30(月〜金) 17:00〜20:30(土)
定休日/日曜・祝日

 

02.『寿司幸本店』のばらちらし

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明治18年創業の『寿司幸本店』といえば、“銀座の寿司”を牽引してきた老舗の名店。店内ではそれなりの金額がしてしまうけれど、お土産のばらちらしは手の届く逸品です。

「夜はひとり3〜4万円はするお寿司屋さんだけれども、このばらちらしなら手ごろな価格帯で贅沢な気持ちになれます。開けたときの印象も華やかで、車海老に穴子、コハダ、卵焼きなど、一流の仕事を感じられるのも嬉しいこと。4人くらいでつまむのにちょうどいいです」

『寿司幸本店』
ばらちらし 3780円
電話:03-3571-1968
住所:東京都中央区銀座6-3-8
営業:11:30〜22:00(LO)
定休日/祝日の月曜

 

03.『国技館焼鳥』

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その名のとおり国技館で売られている名物の焼鳥で、相撲観戦に欠かせない料理として古くから愛されている商品。いまは新宿駅や東京駅の駅弁屋でも買えるので、広川さんは普段から仲間うちの飲み会に持っていくことも多いそうです。

「桟敷という狭い場所で、大相撲を観ながら食べるので、余計に美味しく感じるのだと思っていたんですが、実は焼鳥そのものの味がちゃんとしているんですね。冷めても美味しい工夫がきっとあって、だから相撲観戦のあいだ、いつ食べても満足するのでしょう。お花見も桟敷と同じで、悠然と食べるわけにはいかない。同じ理由で重宝していますね」

国技館焼鳥 650円
東京駅、上野駅、新宿駅等で購入が可能
http://www.kokugikan.co.jp/yakitori.html

 

04.『呼きつね』のいなり寿司

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テイクアウト専門のいなり寿司店『呼きつね(コキツネ)』のいなり寿司は、小さなサイズが特徴。元役者だったという店主が、お化粧をした女優さんでも食べやすいように考案し、ひと口大のサイズになったそう。

「稲荷の中に酢飯を入れるのではなく、稲荷でくるりと巻いている珍しいいなり寿司。普通、お稲荷さんはボリュームも甘さもあるんですが、これなら軽いのでいくつ食べても大丈夫。お酒のアテにもなりますよ」

『呼きつね』
いなり寿司8個入り 1000円〜
電話: 03-6434-9171
住所: 東京都港区西麻布1-8-12
営業: 10:30〜19:30
定休日/月曜

 

05.『シェ カザマ』のパン・ド・リオレ

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大型パンの中にサンドイッチが詰まった、ユニークなパン。器のパンまで美味しく食べられます。「動物や魚や花など、枠となるパンは色んなカタチが選べて、中に4種ほどのサンドイッチが入っています。取り出したときの皆の驚きは絶対で、かわいさも面白さもありますよね。私も初めて見た時、その持ってきてくれた方が“この会のために用意してくれたのか”と嬉しくなりました。そういった意味でも、頼む側も楽しいですよ」

『シェ カザマ』
パン・ド・リオレ 2〜3人分 3240円〜(写真の猫は4320円)
電話: 03-3263-2426
住所: 東京都千代田区一番町10 一番町ウエストビル1F
営業: 8:30〜20:30
定休日/日曜日

 

選者/広川道助

文/大石智子

 

《プロフィール》

広川道助

学者の家系に育つ。西欧で一時期を過ごし、早い時期から食の世界を志す。20代はフレンチに凝ったが、その後、日本料理の深遠さに目覚め、ここ数年は和食全般を系統だてて食することにこだわる。伝統芸能や茶道も齧るが、これまたあまりに深いので、いまだ入口あたりをちょろちょろ。昨年、若いころに通いながら、最近ご無沙汰だった料理店の主人が相次いで亡くなったのが後悔してもしきれなかったので、今年は円熟の料理人を訪ね歩き、しっかり頭に刻んでおこうと考えている。

 

【広川道助の〈食の王道〉】一覧記事はこちら

https://www.premium-j.jp/dousuke-hirokawa/