パリの白夜祭“NUIT BLANCHE(ニュイ・ブランシュ)”は、毎年10月の第一土曜日か日曜日、一夜限りで開催されるアートの祭りだ。この夜だけは、パリのあちこちでコンサートやイベントに多くの人が集まり、明け方まで盛り上がる。そんなアートの祭典をパリの姉妹都市である京都で開催したら……。2019年10月5日(土)に行われる「ニュイ・ブランシュKYOTO 2019 パリ百夜祭への架け橋―現代アートと過ごす夜」は、まさにパリの盛り上がりを京都で体感できるイベントだ。


クリス・モズデルのアートハウスにて開催される展覧会&パフォーマンス。「VISUAL MUSIC AND BEYOND:境界のない言葉」© Chris Mosdell


ザ ターミナル キョウトで開催されるヴィラ九条山レジデント12名による展覧会より。
Villa Kujoyama in The Terminal KYOTO« Ecouter la nature… » © Fbuisson
開催当日は、アンスティチュ・フランセ関西や二条城、京都芸術センター、京都国立近代美術など、京都市内34カ所の会場で深夜まで展覧会やパフォーマンスが行われる。美術館やギャラリーは通常の開館時間よりも長く鑑賞でき、この日だけの展示やインスタレーションも多数用意されている。京都市内を散歩しながら、会場を何カ所もはしごして、アートに浸る特別な夜が出現する。
ロウ直美さんが主宰する、現代アート専門のギャラリー、「eN arts」も会場のひとつ。2008年、円山公園の中ほどにオープンしてから早11年。ロウさんの感性に響くアーティストをていねいに紹介してきた。現在は、大島成己個展「卓上の静物」を展示中だ。一般的な写真の在り方に抗った作品を制作、発表し続ける大島の新作展となる。夜の円山公園の静けさの中、「eN arts」でアート作品と対峙してみてはどうだろう。


大島成己個展「卓上の静物」は、10月13日(日)まで開催中。
会期中は、金土日の週末のみ、12時~18時までオープン。
他曜日は電話もしくはメールにて予約を。075-525-2355 enarts.contact@gmail.com
eN arts http://en-arts.com/
photography by ©Naruki Oshima courtesy of Yumiko Chiba Associates
「ニュイ・ブランシュKYOTO 2019」は、展示、パフォーマンス、ダンス、音楽、デジタル・アートなど、さまざまな現代アートを、多くの人に届けるというミッションをもつ。京都駅ビル駅前広場では、17時30分から駐日フランス大使が来京しオープニング・セレモニーが行われるほか、パリ出身のミュージシャンによるライブ、ダブルダッチパフォーマンスや現代サーカスなども披露する。京都の伝統と現代アートの融合を体験する一夜となるだろう。
◆「ニュイ・ブランシュKYOTO 2019 パリ百夜祭への架け橋―現代アートと過ごす夜」
2019年10月5日(土)
京都市内34カ所で開催。入場無料
イベント情報
・Dance in Building 2019(アンスティチュ・フランセ関西)
・「京都詩情」写真家甲斐扶佐義 初回顧展(世界遺産・元離宮二条城 二の丸御殿台所)
・FOUR DANCERS@Nuit Blanche KYOTO(アバンギルド)
・蜉蝣景:paysage éphémère(白川京津電気軌道跡地)
※その他各会場でのイベント内容、開催時間等、詳細情報は下記公式サイトより要確認。
公式サイト
http://www.nuitblanche.jp/
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