創業から150年を数え新しい門出を迎えた老舗百貨店の松屋。令和の新年にふさわしい展覧会「松屋創業150周年記念 利休のかたち 継承されるデザインと心展」を、2020年1月20日(月)まで開催している。日本人の美意識や精神性を最も明確に表す「茶の湯」の文化に着目し、日本における茶の湯の世界の礎を築いた千利休のこころとかたちを読み解いていく展覧会だ。


重要美術品 唐物尻膨茶入 利休尻膨 中国 南宋-元時代・13-14世紀 永青文庫 展示期間・2020年1月11日(土)から1月20日(月)まで。
本展覧会の第1章では、「赤樂茶碗 銘 白鷺」や「黒楽茶碗」など現存する名品を通じ、利休の高い美意識や作意を間近で感じることができる。


黒塗小丸椀(飯・汁) 八代中村宗哲 江戸時代・19 世紀
第2章では、利休の遺志を継いだ二代少庵宗淳や三代元伯宗旦の道具を中心に、千家の茶道具制作に携わってきた職家歴代の作品を展示。現在でも茶道に用いられる道具類の中には「利休好み」や「利休形」などとされ、利休が見出した品々や利休の創意によって作り出された形が数多く継承されている。利休が好んだ「かたち」が道具によって受け継がれ、茶の湯の「こころ」と共に継承されてきた軌跡をたどる構成となっている。


利休形茶器 十二 三代中村宗哲 作 江戸時代 中村家
新年を迎えて華やかな雰囲気の中、日本人の美意識の真髄とも言える貴重な「利休好み」の名品が松屋銀座に集結する。2020年の幕開けは、日本文化を代表する茶の湯の奥深い世界に触れるよい契機となるだろう。
◆松屋創業150周年記念 利休のかたち-継承されるデザインと心展
2019年12月27日(金)~2020年1月20日(月)※2020年1月1日は休業
10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで)※年末、年始、日曜日は開場・閉場時間に変更有り
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座8階イベントスクエア
一般1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円
http://www.matsuya.com/m_ginza/
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