彫刻の森美術館では、ガブリエル・ロワール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》をライトアップし「箱根ナイトミュージアム」を開催。髙橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》  ガブリエル・ロアール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》  Photo: Mito Murakami

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【新春に美術館を巡る 神奈川・箱根】

2020.1.2

令和の新年は箱根の美術館巡りから。今すぐ行きたい注目の展覧会 3選

彫刻の森美術館では、ガブリエル・ロワール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》をライトアップし「箱根ナイトミュージアム」を開催。髙橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》 ガブリエル・ロアール《幸せをよぶシンフォニー彫刻》 Photo: Mito Murakami

都心からのアクセス抜群の温泉リゾート地・箱根。多彩な泉質の温泉があちこちに点在し、老舗旅館が軒を連ねるこの地は、数多くの美術館が集まるアートスポットでもある。温泉の恵みに癒され、美術館で知的好奇心を満たしてくれる場所だ。

「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」より。古賀春江《白い貝殻》 1932年(昭和7)ポーラ美術館蔵 「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」より。古賀春江《白い貝殻》 1932年(昭和7)ポーラ美術館蔵

「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」より。古賀春江《白い貝殻》 1932年(昭和7)ポーラ美術館蔵

仙石原のポーラ美術館では、誕生から100年の節目を迎えたシュルレアリスムの変遷や展開を辿る企画展「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」を開催中。無意識の世界の表現を追求するシュルレアリスムが日本では幻想的な世界を描くものとして理解され、日本独自の『シュール』な感覚が醸成されていく過程を、現代美術家の束芋(たばいも)の作品や成田亨によるウルトラマン原画などで紹介する。

 

同時開催の「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展では、シュルレアリスム全盛の1920年代から1940年代の香水瓶を中心に、現代までの香水瓶の軌跡を展示している。ポーラ美術館の企画展はいずれも2020年4月5日(日)まで開催中だ。

「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展より。スキャパレッリ《スリーピング(眠り)》バカラ社製1938年、スキャパレッリ《ショッキング》バカラ社製1937年 「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展より。スキャパレッリ《スリーピング(眠り)》バカラ社製1938年、スキャパレッリ《ショッキング》バカラ社製1937年

「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展より。スキャパレッリ《スリーピング(眠り)》バカラ社製1938年、スキャパレッリ《ショッキング》バカラ社製1937年


小涌谷の岡田美術館では「DOKI土器!土偶に青銅器 ―はにわもいっしょに古代のパレード―」と題して、日本と中国の古代のやきものや青銅器を展示している。縄文時代の火焔型土器や土偶、埴輪、青銅器などに見られる大らかで素朴な表現、中国古代の青銅器に見られる緻密な文様や緊張感のある重厚なたたずまいなど、多彩な作品を鑑賞できるラインナップで、幅広く東洋美術の名品を集める同館ならではの企画展となっている。こちらは2020年3月29日(日)まで開催されている。大人も子供も楽しめるユニークな企画展だ。

特徴を捉えた単純な造形と素朴さが魅力の埴輪。 《杯を持つ女性たち》、《壺をのせる女性》古墳時代5〜6世紀 特徴を捉えた単純な造形と素朴さが魅力の埴輪。 《杯を持つ女性たち》、《壺をのせる女性》古墳時代5〜6世紀

特徴を捉えた単純な造形と素朴さが魅力の埴輪。
《杯を持つ女性たち》、《壺をのせる女性》古墳時代5〜6世紀

様々な手法で飾られ、煮炊きや貯蔵の用途を超えた美しさを見出すことができる。 《深鉢形土器》 縄文時代前期  紀元前5000〜紀元前3000年 様々な手法で飾られ、煮炊きや貯蔵の用途を超えた美しさを見出すことができる。 《深鉢形土器》 縄文時代前期  紀元前5000〜紀元前3000年

様々な手法で飾られ、煮炊きや貯蔵の用途を超えた美しさを見出すことができる。
《深鉢形土器》 縄文時代前期 紀元前5000〜紀元前3000年

岡田美術館には、風神・雷神が描かれた壁画の正面に「足湯カフェ」が併設されている。おしるこなど、温かいメニューも用意され、ゆっくり過ごしたい場所だ。 岡田美術館には、風神・雷神が描かれた壁画の正面に「足湯カフェ」が併設されている。おしるこなど、温かいメニューも用意され、ゆっくり過ごしたい場所だ。

岡田美術館には、風神・雷神が描かれた壁画の正面に「足湯カフェ」が併設されている。おしるこなど、温かいメニューも用意され、ゆっくり過ごしたい場所だ。


彫刻の森美術館では、2020年1月5日(日)まで夜の美術館の建物や屋外彫刻をライトアップし昼間とは違うアート体験ができる「箱根ナイトミュージアム」を開催中。ライトアップイベントを数多く手掛けるアーティスト、髙橋匡太が手掛けるLED提灯を持って彫刻庭園を巡ると、目の前の彫刻や風景のライトアップに呼応して手元の提灯の色が変化していく。来館者はアートの中へ自分が溶け込む感覚を体感し、自らが光の一部となって夜景を作り出す体験を共有できるのだ。ライトアップされたステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》も幻想的な輝きを見せ、この時期だけのプレミアムなナイトイベントとなっている。

彫刻の森美術館《Glow with Night Garden Project in Hakone》では、来館者は提灯の色が変化するLED提灯を持って庭園を巡る。髙橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》Photo: Mito Murakami 彫刻の森美術館《Glow with Night Garden Project in Hakone》では、来館者は提灯の色が変化するLED提灯を持って庭園を巡る。髙橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》Photo: Mito Murakami

彫刻の森美術館《Glow with Night Garden Project in Hakone》では、来館者は提灯の色が変化するLED提灯を持って庭園を巡る。髙橋匡太《Glow with Night Garden Project in Hakone》 Photo: Mito Murakami

ステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》はライトアップによってさらに美しい姿を見せる。 ステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》はライトアップによってさらに美しい姿を見せる。

ステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》はライトアップによってさらに美しい姿を見せる。


◆ポーラ美術館「シュルレアリスムと絵画―ダリ、エルンストと日本の『シュール』」展
「モードとアートの香水瓶―ポワレ、スキャパレッリ、ディオール」展

2019年12月15日(日)〜2020年4月5日(日)
9:00-17:00(入館は 16:30 まで)
無休(展示替えのための臨時休館あり)
一般1,800円、シニア(65歳以上)1,600円、高校・大学生1,300円、中学生以下無料
ポーラ美術館
神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285
https://www.polamuseum.or.jp/

◆岡田美術館「DOKI土器! 土偶に青銅器展―はにわもいっしょに古代のパレード―」
2019年10月5日(土)〜2020年3月29日(日)
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
無休(12月31日、1月1日は休館)
一般・大学生2,800円、小・中高生1,800円
岡田美術館
神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
https://www.okada-museum.com/

◆彫刻の森美術館「箱根ナイトミュージアム」
2019年11月29日(金)~2020年1月5日(日)
ライトアップ時間 16:45〜18:00(入館は17:45まで)※ピカソ館は18:00まで鑑賞可
大人1,600円、高校・大学生1,200円、小・中学生800円
彫刻の森美術館
神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
https://www.hakone-oam.or.jp/

2019年12月現在、箱根登山電車の箱根湯本駅と強羅駅の間は災害による土砂崩れなどの影響で運休中のため、箱根の各美術館へは箱根登山バスかマイカーでのアクセスとなる。また、国道138号線にも通行止め箇所があるので、目的の美術館までのルートは要確認。

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