近年、訪日観光客の増加を見込んだ建設ラッシュが進んでいるホテル業界。その原点は開国して間もない日本で外交の場として発展したクラシックホテルである。2月8日(土)より建築倉庫ミュージアムで開催される「クラシックホテル展・開かれ進化する伝統とその先」展では、時代と共に進化し続けるクラシックホテルのこれまでの歩みと未だ色褪せない魅力に迫る。
建築倉庫ミュージアムは寺田倉庫株式会社が運営し、2016年に建築模型保管庫そのものを展示する場として開館。2018年からは建築文化に焦点をあてた企画展を開催し、建築文化の魅力を発信し続けている。本展では、ホテルという建築空間に込められた創業者の想いを建築家のインタビュー映像や写真、家具などから探る展示構成が予定されている。


左:国内外の要人に愛され続けている日本最古のリゾートホテル、日光金谷ホテル。
右:古都の街並みと調和した「関西の迎賓館」、奈良ホテル。


左:歴史と現代が共存する横浜が誇るホテルニューグランド。
右:格調高い城郭風建築の外観とアールデコ様式の内装が目をひく蒲郡クラシックホテル。
会場には日光金谷ホテルや富士屋ホテルといった日本を代表する12のクラシックホテルが集結。建築図面や写真と共に100年もの変遷を辿ると同時に、本展のために撮りおろされた各ホテルの最新写真を通して新たな魅力を発見できる。また、英国人陶芸家のバーナード・リーチの着想をもとにしたバーに設置される椅子など、長年、様々な建築空間を演出してきた家具の実物も特別に展示される。


東京のシンボルのひとつである東京ステーションホテル。赤レンガの駅舎や多くの文豪たちに愛された客室は国の重要文化財に指定されている。
今日の日本のサービスの礎を築いたクラシックホテル。創業時から脈々と受け継がれるおもてなしの心に触れ、今後より多くの訪日観光客を迎える日本のおもてなしの在り方について考えてみたい。
◆「クラシックホテル展 ‐開かれ進化する伝統とその先‐」
2020年2月8日(土)~5月31日(日)
火曜~日曜 11時~19時(最終入館18:00)
月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)
一般3,100円、大学生/専門学校生2,000円、高校生以下1,000円
チケットはオンラインでの事前申込制(当日の申込可。詳細はhttps://archi-depot.com/)
展示室B(高山明/Port B「模型都市東京」展)の観覧料含む
東京都品川区東品川2-6-10
建築倉庫ミュージアム 展示室A
展示協力:
日光金谷ホテル・富士屋ホテル・万平ホテル・奈良ホテル・東京ステーションホテル・ホテルニューグランド・蒲郡クラシックホテル・リーガロイヤルホテル(大阪)・雲仙観光ホテル・山の上ホテル・京都ホテルオークラ・学士会館
イベント情報
・クラシックホテル展 開催特別講義
2月23日(日)15:00~16:00
登壇者:砂本 文彦(神戸女子大学教授)
・空間を香りで記憶する
3月21日(土)15:00~16:00
アーティスト・和泉 侃氏が手掛ける、リーガロイヤルホテル内で実際に使用されている香りを展示室内で体験
・クラシックホテル展ガイドツアー
2月13日(木)〜5月28日(木)の毎週木曜日 15:00~15:45
※イベント内容、開催時間等、詳細情報は下記公式サイトより確認を。
公式サイト
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