モネやルノワール、セザンヌなど西洋絵画コレクションで知られる京橋のブリヂストン美術館が、惜しまれつつ閉館したのは2015年。それから5年の時を経てビルの建て替え工事が完了、2020年1月18日「アーティゾン美術館」として生まれ変わった。オープンから3月31日までは開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」を開催。石橋財団が収蔵している西洋近代美術、日本の近代洋画や東洋美術など約2800点の中から、選りすぐりの206点を2部構成で紹介する。


メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年石橋財団アーティゾン美術館蔵(新収蔵作品)
第1部は「アートをひろげる」と題して、1870年代のマネから2000年代のスーラージュまで傑作絵画を紹介し近現代美術を一望する。第2部「アートをさぐる」では、“装飾”や“古典”、“原始”、“異界”など7つの視点からアートの歴史を探索。新たな視点で深掘りすることで、旧ブリヂストン美術館が収蔵してきたルノワールやセザンヌなどの傑作に新しい光を当てる。また、石橋財団は休館中も作品収集を続けており、オープニングを飾る本展では新収蔵作品を31点公開している。


《洛中洛外図屏風》上/右隻 下/左隻
江戸時代17世紀石橋財団アーティゾン美術館蔵(新収蔵作品)
“ART”と“HORIZON”という2つのワードから名付けられたアーティゾン美術館は、人間の内面を表現するアートの分野がどう切り開かれてきたのか、新たな地平がどのように形作られていくのかを目撃する場として設えられた。『創造の体感』をコンセプトに、デジタルコレクションウォールやクリスタルLEDディスプレーなど、最新設備を使って表現されるアートの新たな地平を体感したい。


「アーティゾン美術館」は、ミュージアムタワー京橋の4階から6階の3フロアにあり、最新の照明や空調設備を備えている。
◆開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
2020年1月18日(土)~3月31日(火)
10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
※3月20日を除く毎週金曜は20:00まで
月曜休館(祝日は開館、翌火曜休館)
日時指定予約制 一般・当日チケット1,500円(ウェブ予定チケットが完売していない場合のみ窓口発売、ウェブ予約チケット1,100円)、大学生・専門学校生・高校生無料(要ウェブ予約・予約されない場合は当日チケット・一般を購入)、中学生以下無料
※ウェブ予約チケットは美術館公式ウェブサイトより購入。入館時間枠を区切った日時指定予約制となっている。
アーティゾン美術館
東京都中央区京橋1-7-2 ミュージアムタワー京橋
イベント情報
・土曜講座「アートの現場」
2 月 8 日 「ホモ・ピクトル・ムジカーリス─描き音楽するヒト」
岩田 誠 ( メディカルクリニック柿の木坂院長、 東京女子医科大学名誉教授 )
時間 : 14:00-15:30
場所 : 3 階レクチャールーム 聴講無料
*当日は 12:00 からレクチャールーム前で整理券を配布。定員になり次第、受付終了。
・学芸員によるギャラリートーク
毎月第 1 金曜日 18:30-19:30
第 3 金曜日 15:30-16:30
集合場所 6 階展示室入口
参加費・申込み不要
*入場券が必要。
*混雑状況により、3 階レクチャールームでの講座に変更、または中止する場合がある。
※イベント内容、開催時間等、詳細情報は上記公式サイトより確認を。
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