ユネスコの無形文化遺産登録を受けるなど、世界から注目される日本の和食。四季の自然や伝統と調和し、独自に進化してきた食文化が高く評価されている。しかし、いつからどのようなものが食べられるようになったのか、起源や歴史についてはあまり知られていない。
東京・上野公園の国立科学博物館で2020年3月17日(土)から開催される「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」は、私たち日本人が食べてきたものを食材の標本や模型、歴史的な資料、写真や映像などのデジタルアートで紹介する展覧会。日本の食文化を、生物学や農学、水産学、発酵学、歴史など、様々な分野から多角的に読み解いていくものとなっている。


左:江戸時代後期 東京家政学院大学付属図書館大江文庫蔵。
右:「元禄御菓子之畫圖」虎屋黒川家文書 虎屋文庫蔵


明治天皇の午餐会(1887(明治20)年5月13日)の料理の再現模型。明治記念館蔵
本展では、日本の豊かな自然が育んだ多彩な食材を、野菜や魚、海藻、キノコ、山菜の標本やリアルな模型、映像など250点以上の資料で紹介。米と魚から始まった縄文時代や弥生時代の食事、発酵調味料による味付けが始まった鎌倉時代など、様々な食事例を見ながら食文化の歴史を解説する。


宇宙航空研究開発機構(JAXA)が参画するプロジェクト「Space Food X」未来の食卓。©︎Space Food X
味わい深く健康的な料理として世界中で愛される和食。食材や調理の歴史を科学的な視点から紐解く展覧会は、今までになかった新たな試みだ。私たちが自国の食文化を未来へどのように残していくべきかを考えるきっかけともなるだろう。
◆国立科学博物館 特別展 「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20
開館時間 9:00〜17:00(金曜・土曜は20:00まで)
※4月26日(日)・29日(水・祝)、5月3日(日・祝)~5日(火・祝)は20:00まで、4月27日(月)・28日(火)・30日(木)、5月6日(水・休)は18:00まで。
※入場は各閉館時刻の30分前まで。
休館日 月曜、5月7日(木)・5月19日(火)
※3月30日(月)、4月27日(月)、5月4日(月・祝)・18日(月)、6月8日(月)は開館。
入場料 一般・大学生1,700円(1,500円)、小・中・高校生600円(500円)ほか
※()内は前売り料金。前売り券の販売は3月13日(金)まで。
問い合わせ 03-5777-8600
開催日について
3月17日(土)~→ 中止となりました。
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