独特の色彩感覚と世界観で知られる写真家、蜷川実花の大規模個展「蜷川実花展―虚構と現実の間に―」が、山梨県立美術館にて2021年8月29日(日)まで開催されている。


earthly flowers, heavenly colors (2017) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
本展では、現代を代表するアーティスト蜷川実花の写真作品を「虚構と現実」をテーマに展示。色鮮やかな花々を撮影した「永遠の花」は、墓地に供えられた造花から受けた衝撃をきっかけに取り組み始めたシリーズ。人間によって生と死にまつわる表象を背負わされた“花の宿命”をテーマに、被写体は色鮮やかに撮影されている。
俳優やミュージシャン、アスリートといった著名人をユニークな背景や衣装で撮影した「Portraits of the Time」では、蜷川実花の目を通して著名人の新たな側面を発見できるはず。


うつくしい日々(2017) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
入院生活を余儀なくされ、ゆっくりと死へと向かっていく父、蜷川幸雄と過ごした最後の日々をとらえたシリーズ「うつくしい日々」。新境地となった光に満ちた本シリーズでは、写真家自身の言葉と共に作品が展示されている。また本展の最後には蜷川の映像作品が展示され、写真とはひと味違う作品を楽しむことができる。


Light of (2015) ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
写真家でありながらファッションや映画などにも表現の場を広げ、ジャンルレスに活躍する蜷川実花。この機会にぜひ、彼女の作品世界を体感してみては。
「蜷川実花展―虚構と現実の間に―」
会期:開催中~2021年8月29日(日)
会場:山梨県立美術館 特別展示室
休館日:月曜日(8月9日は開館)
開館時間:9:00~17:00
※入館は16:30まで
※入場制限をする場合があります。
観覧料:一般1,000円(840円)、大学生500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
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