山梨県立美術館にて、近年ブームの新版画の名品を一堂に集めた展覧会「新版画 ー 笠松紫浪を中心に ー」が、2021年10月24日(日)まで開催されている。


川瀬巴水《増上寺之雪》1953年 山梨県立美術館蔵
新版画とは、江戸時代の浮世絵版画を復活させるために、大正から昭和前期の版画家たちが生み出した木版画のこと。やがて新版画ブームは終わり、新たな創作版画の時代へと移行したが、ここ最近は風景を得意とした川瀬巴水を筆頭に、橋口五葉や吉田博らが再評価され、かつてないほどに新版画を見直す機運が高まっている。


笠松紫浪《東京タワー》1959年 山梨県立美術館蔵
山梨県立美術館は、川瀬巴水に追随する風景画家として活躍した笠松紫浪作品の所蔵数が全国一であり、笠松家から寄贈された版木やスケッチなどの資料も充実していることから、本展では紫浪作品を中心に、川瀬巴水や橋口五葉など所蔵する新版画の数々を紹介。


橋口五葉《髪梳ける女》1920年 山梨県立美術館蔵
近代の版画家たちが切磋琢磨して生み出した新版画の素晴らしさを再認識する、またとない機会、ぜひ足を運んでみては。


吉田博《富士拾景 河口湖》1926年 河口湖美術館蔵
◆新版画 ー 笠松紫浪を中心に ー
会期:開催中~10月24日(日)
会場:山梨県立美術館 特別展示室(山梨県甲府市貢川1-4-27)
休館日:月曜日(9月20日は開館)
開館時間 : 9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般 ¥1,000(¥840)、大学生 ¥500(¥420)
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
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