奈良国立博物館にて、貞享本當麻曼荼羅修理完成記念 特別展「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―」が開催される。
奈良・當麻寺の本尊である綴織當麻曼荼羅(国宝、當麻寺蔵)は、1250年前に現れた奇跡の曼荼羅として尊ばれてきた。その成立に、極楽往生を望んだ奈良時代の貴族の娘である中将姫が関わったことは、鎌倉時代から現在に至るまで広く知られている。この奈良時代の綴織當麻曼荼羅を、江戸時代に写したものが貞享本當麻曼荼羅で、貞享3年(1686)に完成した。本展は、この貞享本當麻曼荼羅の本格修理が完成したことを記念して開催されるものだ。


会場では、綴織當麻曼荼羅のもっとも詳細で鮮やかな写しとされる貞享本當麻曼陀羅が美しく蘇った姿を鑑賞できるほか、修理過程で確認された新資料を紹介しながら、貞享本製作プロジェクトの全貌を紐解いていく。さらに、貞享本の製作を當麻曼荼羅信仰史のひとつの画期と捉え、周辺の當麻曼荼羅信仰や、連動する中将姫信仰の動向についても紹介する。
日本一の霊像として信仰され続けてきた當麻曼荼羅と、女人往生の主人公として長く愛されてきた中将姫。この機会に、人々に尊ばれ、人々を救ってきた両者の歴史に触れてみてはいかがだろうか。
◆貞享本當麻曼荼羅修理完成記念 特別展 中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―
【会期】 2022年7月16日(土)~8月28日(日)
【会場】 奈良国立博物館(奈良市登大路町50)
【休館日】毎週月曜日(ただし、7月18日[月・祝]・8月15日[月]は開館)、7月19日(火)
【開館時間」9:30~18:00(毎週土曜日は午後7時まで)
※入館は閉館の30分前まで
※同時開催のわくわくびじゅつギャラリー(東新館)、名品展 (なら仏像館・青銅器館)とは休館日・開館時間が異なります。 また、会期・開館時間等は今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは奈良国立博物館公式ホームページをご覧ください。
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