創設者の松岡清次郎が、約半世紀をかけて築いたコレクションを展示する松岡美術館にて「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1」が開催される。会期は2022年4月26日(火)より7月24日(日)まで。


(左)青白磁紅釉鳳凰文瓶 元時代 景徳鎮窯 (右)黄地青花梔子文盤 明時代「正徳年製」銘 景徳鎮窯
今回は松岡美術館の所蔵品の中から、中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などのコレクションを再構成。さまざまな“出会い”をテーマに、三会期連続で企画展を行う。その第一期となる本展では、「二色(ふたいろ)の美」「故(ふる)きを温(たず)ねて」「中国青銅器 形と用途」を開催。


青花魚藻文大盤 元時代 景徳鎮窯
「二色の美」では、館所蔵の中国陶磁コレクションから、磁州窯や景徳鎮窯の作品を中心に、 二色のコントラストが映えるうつわを展示。 めぐりあう二色の美を楽しみながら、古代から連綿と受け継がれてきた色彩感覚に想いを馳せてみては。また、ここで展示される松岡美術館の至宝《青花龍唐草文天球瓶》 も見どころだ。


酒井抱一《相生松・尉姥》 江戸時代 後期展示
「故きを温ねて」では、歴史人物のエピソードや画面に込められた人々の願いを紹介。『伊勢物語』第83段「小野の雪」の情景や、『新古今和歌集』に収められた「佐野渡」の場面を描いた久隅守景の《業平・定家》 や、江戸琳派の代表的な絵師、酒井抱一による《相生松・尉姥》 などが展示される。


史頌匜 西周時代晩期
特別展示の「中国青銅器 形と用途」では、館蔵の中国古代青銅器の形とその用途に着目。食器や酒器に加え、水器、楽器を入門的視点で紹介する。
自らオークションや公募展に出向き、約2400点のコレクションを蒐集した松岡清次郎。彼の琴線にふれ、ここに集まった作品に内包された“出会い”を楽しんでみてはいかがだろう。
◆松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1
【会期】2022年4月26日(火)~7月24日(日)
※「企画展2 故きを温ねて」のみ、6月7日(火)より展示作品の入れ替えあり。
【会場】松岡美術館 東京都港区白金台 5-12-6
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)、毎月第1金曜日 10:00~19:00(入館は 18:30まで)
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
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