創設者の松岡清次郎が自らオークションや公募展に出向き、蒐集した約2400点のコレクションを展示する松岡美術館にて、「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2」が開催される。会期は2022年8月2日(火)から2022年10月23日(日)まで。


豆彩龍鳳文大盤 「大清雍正年製」銘 景徳鎮窯
本展は、所蔵する中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などのコレクションを、“出会い”をテーマに再構成し、3会期連続で紹介する展覧会の第2回目となるもの。「霊獣の文様(しるし)」「西洋絵画展 -東洋のかおり」の2つの企画展に加え、「中国青銅器 文様」を特別展示する。


天馬鳳凰文鏡 唐時代


青花雲龍文扁壺 清 乾隆 景徳鎮窯
「霊獣の文様(しるし)」では、中国の銅鏡をはじめ、青花や五彩などの陶磁器、また玉の作品を通して、吉祥をもたらす存在として崇められてきた霊獣の文様について紹介。それらの起源や意味を理解するとともに、そこに映し出される人間の祈りや願いを感じられる内容となっている。さらに、引き続き展示される松岡美術館の至宝《青花龍唐草文天球瓶》も見どころだ。


ヨン・フレデリック・ピーター・ポルティーリエ 《オリエントの少女像》


アメデオ・モディリアーニ 《若い女の胸像(マーサ嬢)》 1916年~1917年頃
注目の「西洋絵画展 -東洋のかおり」では、松岡コレクションの西洋画を約4年ぶりに公開。サロン派、印象派、エコール・ド・パリなど、清次郎がその直感力で蒐集した約130点の西洋絵画の中から、ポルティーリエ、クロード・モネ、モディリアーニ、シャガール、マリー・ローランサンなど、西洋文化に影響を与えた「東洋のかおり」ただよう名画を展示する。


饕餮虁龍文壺 商時代晩期
「中国青銅器 文様」では、所蔵数は約20件と少ないものの、その半数以上が金文を持ち、資料的価値の高い作品が含まれる中国青銅器を、文様にフォーカスして紹介。
龍や鳳凰などのモティーフが用いられた陶磁器・銅鏡・翡翠作品から、中国や日本からの影響をはらむ西洋画まで、清次郎の琴線にふれた作品を通じて、そこに内包された様々な“めぐり合わせ”に想いを馳せてみてはいかがだろうか。
◆松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.2
【会期】2022年8月2日(火)~2022年10月23日(日)
【会場】松岡美術館(東京都港区白金台5-12-6)
【時間】10:00~17:00(最終入館 16:30)
※毎月第1金曜日は19:00まで(最終入館 18:30)
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
【観覧料】一般 1,200円、25歳以下 500円
※高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料
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