DIC川村記念美術館にて「マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち」が開催される。会期は2023年1月15日(日)まで。


《破壊されざるオブジェ》1923/75年 メトロノーム、写真 11.5×11.5×22.2 cm 東京富士美術館
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
パリに憧れたユダヤ系アメリカ人として言葉の壁に当たり、大戦に翻弄されながらも、絵画をはじめ写真、オブジェ、映画など多岐にわたる作品を手掛けたマン・レイ。中でもオブジェは、独自の手法で同じ主題のオブジェを再制作したことも特筆すべき点で、ここには「芸術作品のオリジナリティ」という大きな問いに対するひとつの提案が含まれている


《贈り物》1921/74年 アイロン、鋲 16.5×10.0×10.0 cm 個人蔵
マン・レイ展覧会の中でも、本展は国内初のオブジェに特化した内容となっており、作家が活動の後期より「我が愛しのオブジェ」と称したオブジェ作品にフォーカス。《破壊されざるオブジェ》《贈り物》 《ニューヨーク 17》などの代表作を含む約50点のオブジェを軸に、関連する作品や資料を合わせた約150点を展覧する。


《ブルー・ブレッド》1958年 青く塗られたフランスパン、鉄の秤 バゲット全長73 cm 島根県立美術館
また、ストックホルム近代美術館の協力を得て、マン・レイが「我が愛しのオブジェ」と題して約30点のオブジェを取り上げた手書きアルバムの内容を本邦初公開。全ページ日本語字幕つきでスライドショーにて紹介する。


《ミスター・ナイフとミス・フォーク》 1944年 木、ネット、ナイフ、フォー ク、ビロード 34.3×24.1×4.4 cm 東京富士美術館
©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
マン・レイのアトリエは常にオブジェで溢れていたといわれ、 そのどれもが彼の日常にある「愛しいもの」だったに違いない。数々の“いとしきものたち”が集結する貴重な機会、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
All works: © MAN RAY 2015 TRUST / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2928
◆「マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち」
【会期】2022年10月8日(土)~2023年1月15日(日)
【開館時間】9:30~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜(ただし10/10、1/2、1/9は開館)、10/11(火)、12/25(日)~1/1(日)、1/5(木)、1/10(火)
【入館料】一般 1,500円、学生・65歳以上 1,300円、小中学生・高校生 600円
【会場】DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
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