東京ステーションギャラリーにて、日本の鉄道開業150周年を記念した企画展「鉄道と美術の150年」が、2023年1月9日(月・祝)まで開催中だ。


立石大河亞《香春岳対サント・ビクトワール山》1992年、田川市美術館


河鍋暁斎『地獄極楽めぐり図』より「極楽行きの汽車」1872年、静嘉堂文庫美術館
画像提供:静嘉堂文庫美術館/DNPartcom *展示期間:10/8~11/6
本展は今日に至る鉄道史を、錦絵から近現代美術まで、鉄道をモチーフにした作品とともに振り返るもの。日本の鉄道は、明治5(1872)年に新橋―横浜間で開業。奇しくも「美術」という語が初めて登場したのも明治5年のことであり、鉄道と美術は日本の近代化の流れに寄り添い、また時にはそのうねりに翻弄されながら150年の時を歩み続けてきた。


五姓田義松《駿河湾風景》笠間日動美術館
見どころは「鉄道美術」の名作、話題作、問題作の数々。河鍋暁斎の想像力が炸裂する『地獄極楽めぐり図』より「極楽行きの汽車」、近年発見され話題となった鉄道構造物「高輪築堤」を描いた小林清親の《高輪牛町朧月景》など、明治美術史上名高い作品をはじめ、五姓田義松《駿河湾風景》、都路華香《汽車図巻》といった近現代鉄道絵画の傑作群が勢ぞろい。さらに、個性的な現代アートと写真家たちによる多彩な作品群も集結する。


《ディスカバー・ジャパン no.4》1971年、鉄道博物館
鉄道史や美術史はもちろんのこと、政治、社会、戦争、風俗など、さまざまな視点からこれまでの150年を振り返り、両者の関係を明らかにしていく東京ステーションギャラリー渾身の展覧会。鉄道は美術を触発し、美術は鉄道を挑発する――そんなスリリングな関係性を、ぜひ覗いてみてはいかがだろうか。


中村宏《ブーツと汽車》1966年、名古屋市美術館
◆「鉄道と美術の150年」
【会期】開催中~2023年1月9日(月)
※会期中一部展示替えあり
【会場】東京ステーションギャラリー 東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
【時間】10:00~18:00(金曜日~20:00)※入館は閉館30分前まで
【休館日】 月曜日(10月10日、1月2日、1月9日は開館)、10月11日、12月29日~1月1日
【入館料】一般 1,400円、高校・大学生 1,200円、中学生以下無料
※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)
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