辻永 無花果畑辻永 無花果畑

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【開催中〜12/11(日) 茨城・茨城県近代美術館】

2022.11.10

「辻 永 ふたつの顔を持つ画家―油彩と植物画―」

《無花果畑》 1912 年 水戸市立博物館蔵

「山羊の画家」として知られ、大正から昭和の洋画壇で活躍した画家、辻 永(つじひさし)の展覧会「辻 永 ふたつの顔を持つ画家―油彩と植物画―」が、茨城県近代美術館にて開催中。会期は2022年12月11日(日)まで。


辻永 須磨の朝 辻永 須磨の朝

《須磨の朝》 1956年 茨城県近代美術館蔵


辻永 玻璃器などのある室内 辻永 玻璃器などのある室内

《玻璃器などのある室内》 1935年 水戸市立博物館蔵


辻 永は、自宅で飼っていた山羊をモティーフにした油彩画で評価を得たのち、滞欧を経て、帰国後は風景画家としての道を歩んだ。1940年代以降は、大胆な筆致と鮮やかな色彩が際立つ独自の作風を確立し、帝展、新文展、戦後は日展等で活躍するなど、洋画界で確固たる地位を築いた。


辻 永 てんぢくあふひ 辻 永 てんぢくあふひ

《てんぢくあふひ》 1907年 水戸市立博物館蔵


これが、辻のいわゆる“オモテの顔”であるが、一方で彼は植物学者を目指したこともあったほど草花を愛し、生涯にわたって2万枚以上ともいわれる植物画を描いた“もうひとつの顔”を持っていた。


辻永 とけいそう 辻永 とけいそう

《とけいそう》 1935 年 水戸市立博物館蔵


本展では、展覧会等への出品作を中心とする“公”の油彩画約50点と、自身の楽しみとして描いた“個”のための植物画約60点を紹介。多彩な表現を見せながら展開した風景画。そして、緻密な描写で草花の特徴を捉え、植物に対する深い愛情と類いまれな探究心が見て取れる、植物画。それらを通じて、“ふたつの顔”を持つ辻の本質に迫る。



水戸市千波湖のほとりに位置し、建築家の吉村順三が設計を手がけた茨城県近代美術館。付近には日本三名園の一つである偕楽園もあり、アートも観光も楽しめる。紅葉が美しいこの季節、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

 

◆「辻 永 ふたつの顔を持つ画家―油彩と植物画―」
【会期】開催中~2022年12月11日(日)
【会場】茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666-1)
【時間】9:30~17:00(最終入場 16:30)
【休館日】月曜日
【観覧料】一般 730円、満70歳以上 360円、高大生 490円、小中生 240円
※土曜日は高校生以下無料
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料
※11月13日(日)茨城県民の日はすべての方が入場無料

 

★WEB予約がおすすめ
茨城県近代美術館ホームページより「日時指定 WEB 整理券」(無料)を取得された方が優先入場となります。予約は来館日の1カ月前より可能。

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