孤高の日本画家、石本正(1920-2015)の75年に及ぶ全画業をたどる「生誕100年 回顧展 石本 正」が京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階にて開催される。会期は4月4日(火)から5月28日(日)まで。


《のれん》 1970年 個人蔵
島根県浜田市に生まれ、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学んだ石本正は、日本だけでなくヨーロッパの中世美術も広く研究・吸収。そうして確立した情熱的でリアリティーあふれる舞妓や裸婦像は、戦後日本画の人体表現に新風を吹き込んだ。


《舞妓(未完)》 2015年 浜田市立石正美術館蔵


《鶏頭》 1974年 浜田市立石正美術館蔵
本展では、石本正の個人美術館である浜田市立石正美術館の門外不出の作品を含め、全国から集めた代表作、没後のアトリエで新たに見つかった素描、筆となった未完の「舞妓」など計約140点を公開。地位や名声を求めることなく、最期の瞬間まで絵画一筋に生きた石本の生涯と創作の原点に迫る。


《舞妓》 1968年 浜田市立石正美術館蔵


《アルバラシン》 1999年 個人蔵(浜田市立石正美術館寄託)
絵を描くことを心から楽しみ、ただひたすらに描き続けた石本正。75年の画業の全容を振り返る本展を通じて、その情熱の一端に触れてみてはいかがだろうか。
◆「生誕100年 回顧展 石本 正」
【会期】4月4日(火)~5月28日(日)
【会場】京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
【開館時間】10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日
【観覧料】一般 1,800円、大高生 1,400円、中小生 1,200円
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