親鸞聖人の生誕850年にあたる本年、親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞―生涯と名宝」が、京都国立博物館 平成知新館にて開催中だ。会期は5月21日(日)まで。


重要文化財 顕智坐像 鎌倉時代 延慶3年 (1310) 栃木 専修寺
すべての人が平等に救われるという阿弥陀仏の本願念仏の教えに出遇い、最晩年まで阿弥陀仏の救済を人々に伝えるための布教活動に励んだ親鸞。本展は、その求道と伝道の生涯を、自筆の名号・著作・手紙をはじめ、彫像・影像・絵巻など、浄土真宗各派の寺院が所蔵する法宝物を一堂に集め紹介するもの。国宝11件、重要文化財75件を含む過去最大の出陳件数となる。


国宝 教行信証(坂東本) 親鸞筆 鎌倉時代(13 世紀) 京都 東本願寺 〈冊替あり〉
見どころのひとつが、親鸞の主著である『教行信証』。国宝坂東本をはじめ、重要文化財の西本願寺本・高田本の三本が、1F-3展示室にて初めて同時展示される。


国宝 観無量寿経註 (部分) 親鸞筆 鎌倉時代 (13世紀) 京都 西本願寺 (3月25日〜4月30日展示 〈巻替あり〉)


国宝 親鸞聖人影像(鏡御影) (部分) 覚如賛 専阿弥陀仏筆 鎌倉時代(13世紀) 京都 西本願寺(5月2日〜5月14日展示)
このほかにも、若き日の親鸞がいかに真摯に経典に向き合ったのかを伝える国宝『観無量寿経註』、親鸞の面影を今に伝える末代無双の国宝『親鸞聖人影像(鏡御影)』、修理後、初公開となる親鸞の生涯を描いた絵巻物『本願寺聖人伝絵(康永本)』など、聖人ゆかりの品々が勢揃いしている。
宗派や宗教の枠を超え、今も多くの人々を魅了してやまない親鸞。この機会に改めて、その生涯と教えに触れてみてはいかがだろうか。
◆親鸞聖人生誕850年特別展「親鸞―生涯と名宝」
【会期】開催中~2023年5月21日(日)
※会期中、一部の作品は展示替有り。
【会場】京都国立博物館 平成知新館(京都府京都市東山区茶屋町527)
【開館時間】9:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日
【観覧料】一般 1,800円、大学生 1,200円、高校生 700円
※中学生以下、障害者とその介護者1名は無料(要証明)。
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。