豊島区立 熊谷守一美術館にて、「熊谷守一美術館38周年展」が開催中。会期は2023年7月2日(日)まで。


熊谷守一《猫》1963(昭和38)年、油彩、画布 愛知県美術館(木村定三コレクション)


熊谷守一《蕺草に蜆蝶》1960年代、紙本墨画淡彩 愛知県美術館(木村定三コレクション)
身のまわりの生きものを愛し、晩年には鮮やかな色彩とはっきりした輪郭線が特徴的な独自の画風を展開した画家・熊谷守一。本展は、毎年の開館記念日(5月28日)に合わせ開催されている特別企画展。愛知県美術館「木村定三コレクション」の作品20点、木村定三氏が2003年に熊谷守一美術館に寄贈した3点の油彩画とともに、豊島区立 熊谷守一美術館が所蔵する約60点の作品を鑑賞することができる。


熊谷守一《石亀》1957(昭和32)年、油彩、画布 愛知県美術館(木村定三コレクション)
熊谷守一を語る上で欠かすことのできない存在が、美術コレクターの木村正三だ。守一の作品に惚れ込んだ木村は、守一の作品を買い集めて支援するのみならず、作品の普及を目的とした展覧会を開催。さらに自ら編纂した画集を刊行するなど、熊谷守一の魅力を広めるために尽力した。


熊谷守一《天無私》1968(昭和43)年、紙本墨書 愛知県美術館(木村定三コレクション)
二人の親交は守一が亡くなるまで続き、長きにわたる交流を通じて、油彩作品の代表作はもとより、日本画や書、彫刻等の幅広い分野を網羅した200点を超える守一作品を収集したという。
会場には、木村氏により厳選された作品が集結。彼独自の芸術観に接することで、熊谷守一作品のあらたな魅力に触れてみてはいかがだろうか。
◆「熊谷守一美術館38周年展」
【会期】開催中~2023年7月2日(日)
【会場】豊島区立 熊谷守一美術館(東京都豊島区千早2-27-6)
【時間】10:30~17:30 (最終入館/閉館の30分前まで)
【休館日】毎週月曜日(祝日問わず)、7月3日(月) ~ 7月24日(月)※搬出及び展示復旧、収蔵作品整理作業のため
【観覧料】一般 700円、高・大学生300円、小・中学生100円、小学生未満無料
※障害者等手帳ご提示の方は100円(介助の方1名無料)
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