そごう美術館にて、次代を担う彫刻家・大森暁生の大規模個展「霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展」が、2023年7月9日(日)まで開催中。大学の卒業制作《カラスの舟は昇華する》から、代表作のひとつである《ぬけない棘のエレファント》など約100点の彫刻作品を、これまで大森が発してきた言葉とともに展覧する。


《光の肖像―すみっこのポンザ―》(2011年) Photography by KATSURA ENDO 「Get Ready!」(TBS)への提供作品
実在するものから架空のものまで、命あるものをモチーフに、霊気を帯びているかのように神秘的で、今にも動き出しそうなほどリアルな作品を生み出している大森暁生。


《死に生ける獣―Babirusa―》(2016年) Photography by KATSURA ENDO 「Get Ready!」(TBS)への提供作品
近年ではテレビドラマや映画へ作品提供するなど、異分野とのコラボレーションにも積極的で、会場にはTBS日曜劇場『Get Ready!』で話題となった《死に生ける獣―Babirusaー》が展示されるほか、これまで発表してきたファッションブランドとのコラボレーション作品も紹介されている。


《ぬけない棘の狼》(1997年) Photography by gaden.com
また、大森が10年をかけて取り組んできた「完全版大日如来坐像制作プロジェクト」も紹介。これは、1486年の文明の土一揆で焼失してしまった幻の大日如来像を、空海の定義をもとに大森の解釈を加えて完全な姿で蘇らせるというもの。2023年10月に讃岐國分寺に奉納される予定の大日如来坐像の本尊仏頭、さらに本尊を支える8頭の獅子のうち4頭、制作関連資料が奉納前に公開される。


《Gothic lunatic》(2005年)Photography by KATSURA ENDO 「ルパンの娘」ドラマ版(フジテレビ)、「Get Ready!」(TBS)への提供作品
作家によって霊気が帯びるまで徹底的に創りこまれた作品の数々を間近で鑑賞できるまたとない機会。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展」
【会期】開催中~2023年7月9日(日)
※会期中無休
【会場】そごう美術館(神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階】
【時間】10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合があります。
【入館料】一般 1,000円、大学・高校生 800円、中学生以下無料
※障がい者手帳各種をお持ちの方、および同伴者1名まで無料。
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