東京国立近代美術館にて「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が開幕。2023年9月10日（日）まで開催される。

本展は長らく「未完の聖堂」と言われながら、完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリア聖堂にフォーカス。100点を超える図面、模型、写真、資料に最新映像を交えながら、ガウディ建築の豊かな世界に迫るというもの。

古今東西の建築や自然、自然の中にひそむ幾何学に注目し、独自の建築様式へと昇華したガウディ。その創造の源泉に注目するほか、図面だけでなく膨大な数の模型を作ることで、聖堂の構想を練り上げていったガウディ独自の制作方法、さらにはガウディの彫刻術にも焦点を当て、総合芸術としてのサグラダ・ファミリア聖堂を紐解いていく。

また、マリアの塔が完成し、いよいよ6つの塔の最後となるイエスの塔の建設という最終段階に向かうサグラダ・ファミリア聖堂の現在の姿を、NHKが撮影した高精細映像やドローン映像など、最新の映像を通して紹介。肉眼では捉えられない視点での聖堂の姿や、ステンドグラスを通過した光が聖堂内を彩る景色の変化など、圧巻の映像を鑑賞できる。

かつて完成まで300年ほどかかるとされてきた壮大なスケールや、一度見たら忘れられないユニークな造形など、今もなお世界中の人々を惹きつけてやまないサグラダ・ファミリア聖堂。この機会に改めて、その魅力に触れてみてはいかがだろうか。

◆「ガウディとサグラダ・ファミリア展」
【会期】開催中～2023年9月10日（日） ※会期中一部展示替えあり
【会場】東京国立近代美術館（東京都千代田区北の丸公園3-1）
【開館時間】10:00～17:00（金・土は20:00まで）
※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日（ただし7月17日は開館）、7月18日（火）
【巡回情報】2023年9月30日（土）〜12月3日（日）佐川美術館
2023年12月19日（火）〜2024年3月10日（日）名古屋市美術館