実業家 松岡清次郎が蒐集した美術品を公開する私立美術館、松岡美術館にて、企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」が開催中。会期は10月9日まで。


ピエール=オーギュスト・ルノワール《リュシアン・ドーデの肖像》1879年 8月15日(火)より展示
本展は、所蔵する西洋画コレクションの中から清次郎が晩年に蒐集したモネ、ルノワール をはじめとするフランス印象派・新印象派の絵画を一挙公開するもの。まとまって公開されるのは、2022年に美術館が再開されて以来、初となる。


ウジェーヌ・ブーダン《海、水先案内人》 1884年


アンリ・マルタン《断崖》1913年


アンリ=エドモン・クロッス《遊ぶ母と子》1897-1898年
創設者の松岡清次郎は、「良いものは良い」というスタンスで自らの審美眼を頼りに蒐集したため、独自の世界観を持つコレクションを形成した。印象派コレクションには、モネ、ルノワール、ピサロといった印象派の中心メンバーに加え、ギヨマンの作品が多数含まれ、また、新印象派コレクションにはスーラがない一方で、リュスやマルタンの作品が多いなど、松岡の趣味をうかがい知れる内容となっている。


色絵花鳥文六角壺 柿右衛門様式 1670-1690年代


色絵花卉梅樹文水注 柿右衛門様式 1680-1690 年代
さらに、同時開催中の「江戸の陶磁器 古伊万里展」では、ヨーロッパへ輸出され王侯貴族の間で絶大な人気を誇った、柿右衛門様式・古伊万里金襴手の絢爛豪華な大器をはじめ、欧州の新しい飲料文化を伝える小さなティーカップ、ティーポットなど可憐な陶磁器を紹介。あわせて、富裕層の宴をにぎわせた大胆な絵付けの古九谷様式の大皿や、端整な鍋島焼も展示される。
貿易商から身を起こし、自らの眼にかなった「美しいもの」を追い求めた松岡清次郎。彼が感じ取った理想の美に、ぜひ触れてみてはいかがだろうか。
◆「モネ、ルノワール 印象派の光」
【会期】開催中~2023年10月9日(月・祝)
【会場】松岡美術館(東京都港区白金5-12-6)
【時間】10:00~17:00(最終入場 16:30)
毎月第1金曜日 10:00~19:00(入館は18:30まで)
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
【観覧料】一般 1,200円、25歳以下 500円
高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方無料
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