静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)にて、サムライの装身具である刀装具や、提げ物の印籠などを展示する「サムライのおしゃれー印籠・刀装具・風俗画ー」が2023年7月30日(日)まで開催中。また、歴史的発見が話題となった後藤象二郎拝領のサーベル(1868年ロンドン製)が初公開される。


石黒是美「花鳥図大小鐔三所物」江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵


原羊遊斎「雪華蒔絵印籠」 根付:雪華文鏡蓋 江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵


柴田是真「刀装具蒔絵印籠」 江戸時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
本展は、静嘉堂が所蔵する江戸時代の印籠・刀装具など、いわば“サムライのおしゃれ”を示す品々を紹介するもの。泰平の世となった江戸時代、ネクタイピンやカフスボタンのように、サムライたちのおしゃれを表現するものとなった刀装具や、また常備薬を携行する提げ物から、腰に提げるおしゃれな装飾品として男性の必需品になった印籠を展示する。


重要文化財 「四条河原遊楽図屏風」 江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
さらに、江戸時代の人々の様子を活き活きと描いた近世初期風俗画も紹介。歌舞伎者と呼ばれるおしゃれな風態をした者や、当時のファッションリーダーであった遊女や若衆ら、等身大の人間模様を描いた重要文化財「四条河原遊楽図屏風」の展示を通じて、サムライのおしゃれにフォーカスする。


重要文化財 「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風 桃山-江戸時代(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
このほかにも、貴人たちのおしゃれの世界を知ることができる重要文化財「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」 や、美術館を代表する国宝「曜変天目(稲葉天目)」も展示されるなど、見どころが満載だ。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「サムライのおしゃれー印籠・刀装具・風俗画ー」
【会期】開催中~2023年7月30日(日)
【会場】静嘉堂@丸の内(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階)
【休館日】毎週月曜日
※ただし7月17日(祝)は開館、7月18日(火)休
【開館時間】10:00~17:00(金曜は18:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
【入館料】一般 1,500円、大高生 1,000円、中学生以下無料
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