国立新美術館とサンローランが、国際的に大きな注目を集めてきた現代美術家、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を2023年8月21日(月)まで開催中。


蔡國強《月にあるキャンバス:外星人のためのプロジェクトNo. 38》 2023年 火薬、ガラス、鏡 202.6×578.9cm 撮影:趙夢佳 提供:蔡スタジオ


蔡國強《地球はわたしたちの共同の家》 1985年 油彩、キャンバス 112×280cm 撮影:趙夢佳 提供:蔡スタジオ
本展覧会は、蔡國強が30年前に発表した展覧会「原初火球」を彼の芸術における「ビッグバン」の原点と捉え、この爆発を引き起こしたものは何であり、その後今日まで何が起こったかを探求するもの。


蔡國強《影:庇護のための祈り》 1985–86年 火薬、墨、蝋燭、油彩、キャンバス、木製パネル 155×300cm 提供:蔡スタジオ


蔡國強《人類の家:外星人のためのプロジェクト No. 1》 1989年 火薬、紙 約213×154cm 提供:蔡スタジオ
展示構成は蔡國強自身が手がけ、国内の国公立美術館の所蔵作品と、日本初公開のガラスや鏡に焼き付けた新作を含む約50件の作品を紹介。さらに、知られざる多数の貴重なアーカイブ資料や記録映像、そしてアーティスト自身による一人称の説明が掲示されている。


蔡國強とインスタレーション作品《未知との遭遇》 浦東美術館 2021年 撮影:顧劍亨 提供:蔡スタジオ
広大な展示室には、歴史的なインスタレーション〈原初火球〉が再現され、その隣にはLEDを使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション《未知との遭遇》を展示。観客は作品の中を自由に回遊し、蔡の深遠かつ軽やかな思考と実践の旅路を追体験することができる。


蔡國強 2023年 撮影:Adrian Gaut
宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の現在までの創作活動と思考を遡る展覧会へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」
【会期】開催中 ~ 2023年8月21日(月)
【会場】国立新美術館 企画展示室1E
【休館日】毎週火曜日
【開館時間】10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
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