この夏、400年の時を超える世界旅行を楽しめる展覧会「版画家たちの世界旅行―古代エジプトから近未来都市まで」が、町田市立国際版画美術館にて開催される。会期は2023年7月22日(土)から9月24日(日)まで。


科学芸術委員会(編)『エジプト誌』より、1809-1828年刊、エッチング、町田市立国際版画美術館


アルフォンス・ド・カイユー、シャルル・ノディエ、テロール男爵(編)『古きフランスのピトレスクでロマンティックな旅』より、1820-25年刊、リトグラフ、町田市立国際版画美術館
古くより版画家たちは、「旅」から作品のインスピレーションを得てきた。本展では、美術館が所蔵するコレクションから、西洋版画を中心に旅や移動に関わる16~20世紀の作品を約160点を展示。


フェリックス・ヴァロットン 『万国博覧会』 1901年、木版、町田市立国際版画美術館


ヨルク・シュマイサー《エアーズ・ロック(ウルル)》1980、アクアチント、ソフトグランド、町田市立国際版画美術館
アルプス以北の「北方ヨーロッパ」の芸術家が憧れを抱き、その地を目指したイタリアへの旅。西洋から見て「未開の地」であると同時に、原初的な生活が営まれる魅惑的な「楽園」でもあったオリエントをめぐる旅。さらに、社会生活が大きく変化した産業革命下において、田園や海岸など「絵になる風景」を発見する旅。そして、アメリカ・ニューヨークに代表されるような高層ビルが建ち並ぶ都市への旅ーー。こうした様々な「旅」にまつわる作品を、テーマごとに鑑賞できる。
また、展示会の最後には、現代の「旅する芸術家」として世界各地で大規模なアート・プロジェクトを手がける「クリストとジャンヌ=クロード」の芸術家夫婦、さらにヨーロッパからアジア、南極までを旅した版画家ヨルク・シュマイサーも紹介する。


オーギュスト・ルペール《チュイルリー公園の池》1898年、木版(多色)、町田市立国際版画美術館
版画家たちの創作意欲を大いに刺激した「旅」を、時間を超えて追体験できる展覧会。この機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「版画家たちの世界旅行―古代エジプトから近未来都市まで」
【会期】2023年7月22日(土)~2023年9月24日(日)
【会場】町田市立国際版画美術館(東京都町田市原町田4-28-1)
【時間】平日 10:00~17:00 、土日祝 10:00~17:30(最終入場は閉館30分前)
【休館日】月曜休館、ただし9月18日(月・祝)は開館し、9月19日(火)は休館
【観覧料】一般800円、大・高生400円、中学生以下無料
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
【無料日】 ① 展覧会初日:7月22日(土)、② シルバーデー(毎月第4水曜日は65歳以上の方無料)
*シルバーデーのみ町田駅周辺と美術館をつなぐ無料送迎バス運行
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