クロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、パブロ・ピカソ、藤島武二、岸田劉生らの名品が並ぶ「住友コレクション名品選 フランスと日本近代洋画」 が、大分県立美術館にて8月31日(木)まで開催中。


オーギュスト・ルノワール 《静物(プラム)》 1905年頃
本展では、稀代の数奇者として知られる住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(号春翠)が始め、その二人の息子に受け継がれたコレクションから、泉屋博古館東京が所蔵するフランス絵画、および日本近代洋画より厳選した85点を紹介。


ジャン=ポール・ローランス 《マルソー将軍の遺体の前のオーストラリアの参謀たち》 1877年
なかでも注目は、春翠が欧米視察旅行中のパリで購入したクロード・モネ作品。日本にもたらされたモネの実作として最も早い例のひとつ。松方コレクションや大原コレクションに先駆けた日本で最初期の洋画コレクションは、当時の日本人画家たちに大きな影響を与えた。


藤島武二 《幸ある朝》 1908年
展覧会後半では「フランスと日本 美の対決」と題し、西洋と東洋の作品を対峙することで、主題や技法の共通項を見出したり、新たな視点を発見したりできるユニークな展示を行なっている。異なる文脈から生まれた作品を並置するのは、バリエーション豊かな住友洋画コレクションならではの試みであり、見ごたえも十分だ。


岸田劉生 《二人麗子図(童女飾髪図)》 1922年
また、会期終了後の9月8日(金)から11月6日(月)まで、島根県立美術館でも巡回展示されるので、こちらもお見逃しなく。
住友コレクション名品選 フランスと日本近代洋画
【会場】大分県立美術館 3階 展示室B
【会期】開催中~2023年8月31日(木)
【時間】10:00~19:00
※金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
【観覧料】一般 1,200円、大学・高校生 1,000円、中学生以下無料
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