植物の色彩世界を伝える染織ブランド、アトリエシムラが、7周年の記念展「色への祝祭 － 青い花」を開催。11月3日（金・祝）～14日（火）はアトリエシムラ Shop & Gallery 京都本店にて、12月1日（金）～3日（日）はアトリエシムラ Shop & Gallery 東京・成城にて開催される。

アトリエシムラは、染織家・志村ふくみの孫である志村昌司を中心とした次世代の作り手たちによるブランド。暮らしを美しくすることや、時代にふさわしい活動のあり方を探求し、一点ものの商品づくりのほか、染織中心とした文化体験の場を創造するなど、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。

今回の記念展は、ドイツ初期ロマン派の詩人、ノヴァーリスが書き残した未完の小説『青い花』がテーマ。「青い花」は無限なるものへの憧れを象徴しているが、日本の「藍」もまた精神性の高い色として大切にされてきた。

ノヴァーリスにとって「詩（ポエジー）」とは、目には見えない精神の世界、神秘の世界を、目に見える形で表現することだったというが、アトリエシムラにとっての染織も、目に見えない心象風景を草木の生命の色で表現することであり、ドイツロマン派の芸術観と共鳴する部分があるという。

また京都本店では、11月5日（日）に色彩作家・内藤麻美子氏をゲストに招き、特別トークイベント「想いを色彩で表現する」を開催。作品鑑賞や実演も交え、色彩と言葉による心の表現について話を聞くほか、「和菓子店青洋」による彩り豊かなお菓子のお土産も付く。東京・成城店では、2024年1月8日（月・祝）に哲学者・鞍田崇をゲストに招き、特別トークイベント「再び民藝について考える」を開催。柳宗悦が民藝運動を始めて100年が過ぎた今、私たちは何を継承するべきなのか、具体的な物づくりの視点も含めて話し合う。

染織を通じて自然と交感し、自然の背後にある世界の表現を目指すアトリエシムラの展覧会。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

◆アトリエシムラ7周年記念「色への祝祭 － 青い花」
京都展
【日時】11月3日（金・祝）～11月14日（火）12:00～18:00
※水曜・木曜定休、祝日は営業
【会場】アトリエシムラ Shop & Gallery 京都本店（京都府京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2　壽ビルディング2F）
【問い合わせ】TEL : 075-585-5953

東京展
【日時】12月1日（金）～12月3日（日）11:00～17:00
※水曜・木曜定休
【会場】アトリエシムラ Shop & Gallery 東京・成城（東京都世田谷区成城2-20-7）
【問い合わせ】TEL : 03-6411-1215

◆【京都本店】特別トークイベント「想いを色彩で表現する」
内藤麻美子（色彩作家） × 志村昌司（アトリエシムラ代表 ）
【日時】11月5日（日）10:00～11:30
【会場】アトリエシムラ Shop & Gallery 京都本店
【参加費】2,750円（和菓子店青洋のお土産付き）
【定員】15人

【東京・成城店】特別トークイベント「再び民藝について考える」
鞍田崇（哲学者）× 志村昌司（アトリエシムラ代表）
【日時】2024年1月8日（月・祝）14:00～15:30
【会場】アトリエシムラ Shop & Gallery 東京・成城
【参加費】1,650円
【定員】20人