東京ステーションギャラリーにて、サー・テレンス・コンランの人物像に迫る日本で初めての展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」が開催される。会期は10月12日(土)から2025年1月5日(日)まで。
コンランと彼がデザインした「コーン・チェア」、1952 年撮影 レイモンド・ウィリアムズ・エステート蔵 Photo © Estate of Raymond Williams
「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、デザインによる変革に突き進んだコンラン卿は、戦後間もなくテキスタイルや食器のデザイナーとしてキャリアをスタート。
コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957年
ザ・コンランショップの紙袋、1980 年代、デザイン・ミュージアム/テレンス・コンラン・アーカイヴ蔵 Courtesy of the Design Museum
その後、ライフスタイルの提案をコンセプトに生活用品を扱う「ハビタ」「ザ・コンランショップ」を起業。世界のデザイン市場を激変させるほどの大成功を収めたあとも、都市の再開発やレストラン事業、建築とデザインを融合させたプロジェクトなど多方面で活躍。デザインが社会に果たす役割や意義を、その生涯を通じて発信し続けた。
コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」(1997年開店) Photo: Alex Pareas, Courtesy of Conran and Partners
改修されたミシュランビル(レストラン「ビバンダム」とザ・コンランショップ、1987年改修)
本展では、パターンやデザインを手がけた食器やテキスタイルなどの初期プロダクトをはじめ、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示。さらに彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながら、イギリスの生活文化に多大な変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったサー・テレンス・コンランの人物像に迫る。
バートン・コート自邸、2004 年撮影 Photo: David Garcia
デザインに対する意識が低かった時代から一貫して「デザインが暮らしを豊かにする」という信念を貫き、情熱を燃やし続けたきたコンラン卿。「ザ・コンランショップ」が日本に上陸した際の熱狂を知る世代も、そうでない世代にとっても、必ずや新しい発見があるはずだ。
◆「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
【会期】2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
【会場】東京ステーションギャラリー(東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前)
【休館日】月曜日(ただし10/14、11/4、12/23は開館)、10/15(火)、11/5(火)、12/29(日)~1/1(水)
【開館時間】11:00~18:00(金曜日10:00~20:00)
※入館は閉館30分前まで
【入場料】一般 1,500円(1,300円)、高校・大学生 1,300円(1,100円)、中学生以下無料
※( )内は前売り料金(10/11までオンラインチケットで販売)
※障がい者手帳等持参の方は200円引き(介添者1名は無料)
Courtesy of the Conran family, Conran Foundation and Conran IP LTD.
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