銀座・和光のセイコーハウスホールにて、時代と共鳴しあう作品表現を試みる気鋭の作家4人による展覧会「Kogei Crossroads ー過去、現在、そして未来へー」が開催される。会期は11月28日(木)から12月8日(日)まで。
鋳込み硝子 筥「光、それは追憶の中にⅠ」 11×18.2×h11.8㎝ 撮影/野村知也
参加するのは、ガラス、截金(きりがね)、金工、漆芸と、それぞれの道で現代の工芸の在り方と真摯に向きあう4人の工芸家。
石田知史は、かたちと文様が一体となった柔らかな趣きの「鋳込み硝子(いこみがらす)」の継承とその新たな発展を目指すガラス工芸家。
截金絲綢飾筥 「天漢路」21×15×h5㎝ 撮影/野村知也
江里朋子は、金箔やプラチナ箔を細長い線状や小片に切って文様をほどこす装飾技法「截金」を工芸の分野に取り入れ、器物の表面に優美で荘厳な世界を創作している。
杢目金打出縞鶴首壺 φ11.3×h26㎝ 撮影/加藤雅俊
佐故龍平は、色彩の異なる金属板を重ね合わせて接合し、表面を削っては打ち延ばす工程を繰り返すことで有機的な景色を呈する「杢目金(もくめがね)」を用い、表層の文様と造形との関係性を追求する金工作家。
蒔絵合子「内なるもの」 19×12×h10㎝ 撮影/野村知也
室瀬智彌は、漆芸の伝統的な技法である蒔絵や螺鈿、平文(ひょうもん)を駆使し、自身の心象風景や生命の循環を繊細かつ抒情的に表現する漆芸作家。
分野は違えども「伝統を創る」という気概に満ちた4つの個性が交差する展覧会。タイトル通り、工芸の未来を予感させる内容は必見だ。
◆「Kogei Crossroads —過去、現在、そして未来へ—」
【会期】2024年11月28日(木)~12月8日(日)
【会場】セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
【営業時間】11:00~19:00(最終日は17:00まで)
【休業日】無休
【入場料】無料
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