今から遡ること215年、江戸中期の芝・魚籃坂で一軒の煎餅屋が店を開いた。一枚一枚心を込めて煎餅を焼き、やがて銀座へと移ったその店は、令和の時代まで8代も続く老舗、銀座 松﨑煎餅へと成長する。小麦粉と卵と砂糖で作られる素朴な味わいの瓦煎餅に、四季折々の花々や江戸の風情を感じられる絵柄を焼きつけて売り出した「大江戸﨑 三味胴」は、店を代表する看板商品になった。
2007年にブランドリメイクを行い、2016年には世田谷の松陰神社前にカフェを併設した店舗をオープンするなど、老舗の伝統を守りつつ、時代に合わせて革新を続けている。2018年からは8代目が指揮を執り、この春、12年ぶりにパッケージリニューアルとレギュラー商品として新たに7商品を発表した。
これまで缶入りだった詰め合わせ煎餅のパッケージを紙箱へと移行し、軽量化することでギフトとして持ち運びやすく、かつコスト削減も実現した。その表面には、モットーである「一枚一枚心を込めて手を抜くな」という言葉から、「一枚一枚」という漢字が紋様化されデザインしてある。銀座 松﨑煎餅の商品に対する心構え・気持ちを共有したいと想いからだ。環境への影響を考え、一部商品をプラスティックトレイから紙トレイへと変更したのは、長きに渡って愛され続ける老舗ならではの配慮だろう。


あられに適したもち米とうるち米をその年ごとに選定する「江戸あられ 鳴神」12箱入り ¥3,240(税込)
また今回は、パッケージデザインの一新と共に、新商品も発売して味の面からも革新を図っている。松﨑一押しの草加煎餅「江戸草加 本丸」に、新しく味噌とざらめの2つの味を加えて、全6種類のラインナップとした。うるち米の美味しさを味わえるよう丁寧に焼き上げた「江戸草加 本丸」シリーズは、銀座 松﨑煎餅が創業時からこだわってきた「一枚一枚心を込めて……」の想いを形にした1枚と言える。ほかにも、ギフト用の箱入り「江戸あられ 鳴神」や、瓦煎餅の生地にチョコレートを使用した「大江戸松﨑 黒格子」など7商品を加え、煎餅の多彩な美味しさを堪能できる。
銀座4丁目から銀座5丁目へ本店を移転し、モダンな店構えとなった銀座 松﨑煎餅は、200年培った伝統の味と製法を守りながらも、新しい感性で時代と共に歩んでいる。お煎餅が庶民に愛され続ける限り、松﨑煎餅の進化は止まらないのだ。
◆銀座 松﨑煎餅 「江戸草加 本丸」味噌 など新商品7アイテム
銀座 松﨑煎餅 本店
東京都中央区銀座5-6-9 銀座F・Sビル
・「江戸あられ 鳴神」8箱入り ¥2,160、12箱入り ¥3,240
・「江戸草加 本丸」味噌5枚入り ¥702、「江戸草加 本丸」ざらめ5枚入り ¥702
・「大江戸松﨑」黒格子6枚入り ¥432、「大江戸松﨑」格子6枚入り ¥432
・「江戸草加 あばれ」わさび10枚入り ¥324、「江戸草加 あばれ」山椒10枚入り ¥324
※価格はすべて税込
https://matsuzaki-senbei.com/
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